注目アイテム詳細

ラトルが「世界で最も偉大なオケの一つ」と呼ぶオーストラリア・ワールド管を振ったブルックナー第8!



当コンサートを取材したドイチェ・ヴェレ放送「サラズ・ミュージック」
(ドイチェ・ヴェレ放送公式YouTubeページより)

世界で最も偉大なオーケストラの一つ・・・サー・サイモン・ラトル
2015年7月のブルックナー第8は豪ヘルプマン賞ベスト・オーケストラ・コンサートを受賞
シドニー・オペラ・ハウスでの記念碑的演奏会のライヴ録音です

サー・サイモン・ラトルが2015年7月、シドニー・オペラ・ハウスでオーストラリア・ワールド・オーケストラ(以下AWOと略記)を指揮したブルックナーの交響曲第8番のライヴ録音です。ラトルのブルックナーは1996年録音の交響曲第7番(バーミンガム市響)、2006年録音の交響曲第4番(ベルリン・フィル)、2012年録音の交響曲第9番・SPCM2012年補筆完成版(ベルリン・フィル)がありましたが、交響曲第8番はこのAWO盤が初めてとなります。

AWOはオーストラリア、シドニー出身の指揮者アレクサンダー・ブリガーが2010年8月に設立したオーケストラです。ブリガーは名指揮者マッケラスの甥にあたり、1993年のチェコでの国際指揮者コンクールに優勝した後も、マッケラスやブーレーズに師事して研鑽を積みました。ブーレーズにラトルを紹介され、バーミンガム市響にも客演しました。その後、イギリスを拠点に指揮活動を行いますが、約20年の活動の中で、世界の一流オーケストラで働くオーストラリア出身の演奏家が多いことに気付きます。そして2003年、日本のオーケストラのコンサートマスターや首席奏者を中心に編成されたジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オーケストラに客演した際に、オーストラリアにも同様のオーケストラを作りたいと思い立ち奔走、結成されたのがAWOです。ブリガーはこのオーケストラをラグビーの「バーバリアンズ」やサッカーの「オーストラリア代表」に例えています。

AWOのメンバーは世界の40以上の一流オーケストラ(ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、シカゴ響、ロンドン響、コンセルトヘボウ管、ゲヴァントハウス管・・・)から集まった約100名の奏者よりなり、シドニー・オペラ・ハウスの一つ屋根の下に集って演奏します。サー・サイモン・ラトルは、このオーケストラを「世界で最も偉大なオーケストラの一つ」であるとし、その理由として「第一は言うまでもなく各メンバーが優秀なプレイヤーであること、第二に各メンバーが非常にたくさんのストーリーや個人史を持っていて、友人同士だったり顔見知りだったりすること、そして彼らが望んでこの場所に集まることで特別な雰囲気が生まれています」と語っています。オーストラリア出身の指揮者シモーネ・ヤングは「しわのあるユース・オーケストラ」と呼んでいるそうです。

2015年7月の演奏会は大成功で、批評家からは「音の無限空間の崇高な解釈」と絶賛されました。この演奏会は、オーストラリアの舞台芸術を年間表彰する2016年ヘルプマン・アウォーズのベスト・オーケストラ・コンサートを受賞しました。

この演奏会の模様をドイチェ・ヴェレ放送の音楽番組「サラズ・ミュージック」が取材しており、約12分にまとまっていますので、参考に当特集ページTOPに埋め込み動画として掲載しました。司会はベルリン・フィルのホルン奏者を務めるアメリカ人のサラ・ウィリス。ブルックナーの交響曲第8番のリハーサル風景、創立指揮者のブリガー、ラトル、コジェナー、楽員へのインタビュー、ユース・オーケストラ・メンバーへのレッスン風景、ブルックナーの本番演奏のラスト部分などをご覧いただけます。
(タワーレコード)

【収録曲目】
ブルックナー:交響曲第8番

【演奏】
サー・サイモン・ラトル指揮
オーストラリア・ワールド・オーケストラ

【録音】
2015年7月、シドニー・オペラ・ハウス



ブルックナー交響曲第8番を語るラトル
(オーストラリア・ワールド・オーケストラ公式YouTubeページより)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年05月30日 00:00