池田亮司 (Ryoji Ikeda) とカールステン・ニコライ (Carsten Nicolai) によるユニット=サイクロ (cyclo.) のファースト・アルバム『ドット』が再発
photo by ryuichi maruo
1999年、ドイツ・ライプツィヒの現代アートギャラリーGalerie Für Zeitgenössische Kunstで行われた「New Forms」というコンサートのシリーズで初共演したのをきっかけに、池田亮司とカールステン・ニコライのユニットcyclo.は誕生。そして、2001年にドイツraster-notonレーベルより1stアルバム「.」(ドット)を発表。
1999年から2001年の間に制作された彼らの1stアルバム「.」は、“エラー”をメインテーマとした作品。ループのオーヴァーラップやソフトウェアの間違った計算やアルゴリズムなどの“エラー”から生じる純粋なデジタルサウンドを注意深く選び抜いて、緻密に配置し、ダンサブルとも言えるリズミカルなビートやウルトラ・ミニマルなサウンドスケープを構築している。
その後、ステレオ信号を視覚的にモニターできる装置“リサージュ・メーター”に映し出される自らのサウンドの動きやパターンに興味を持ち、「サウンドの視覚化」にフォーカスを当てたビジュアル・アートと音楽のハイブリッドを創造/探求する共同プロジェクトとして10数年に渡り展開していくことになるcyclo.の原点がここにある。
紙ジャケット仕様
ライナーノーツ付・解説:國崎晋(サウンド&レコーディング・マガジン編集人)