ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団の新録音はJ.S.バッハの“マニフィカトBWV243a”&“カンタータ第151番 BWV151”
ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団の最新盤。演奏機会の少ない変ホ長調のマニフィカトを収録!
バッハ没後250年となった2000年にガーディナー率いるモンテヴェルディ合唱団とイングリッシュ・バロック・ソロイスツは、「バッハ・カンタータ巡礼」と冠したツアーを行い、カンタータ198曲を世界各地で演奏、録音(SDG-186)。さらにロ短調ミサ曲(SDG-722)、ヨハネ受難曲(SDG-712)、マタイ受難曲(SDG-725) と次々に新録音を発表し、さらなる進化と円熟を遂げているガーディナー。今回リリースされるのは、マニフィカトBWV243a、ルター派のミサBWV233、そしてカンタータ第151番です。
ガーディナーは1983年にマニフィカトを録音しています。このマニフィカトは調性の異なる2 つの稿が存在しています。今回録音されたのは、1723年バッハがライプツィヒで過ごす最初のクリスマスに初演されたと記録されている変ホ長調のBWV243a。BWV243aはクリスマス用であるため、クリスマス賛歌4曲が挿入され、バッハの栄光のライプツィヒ時代の、最初のクリスマスを飾る作品となりました。1983年に録音されたのは、聖母マリアの訪問の祝日用に改訂されたニ長調の稿BWV243で、通常はこのニ長調が演奏されています。この2つは用途も異なることもあり、対照的な曲となっていますが、ガーディナーの手によって2つの稿が演奏されたというのは、とても意義深いこととなりました。
また「バッハ・カンタータ巡礼」ですでに録音されたクリスマス用のカンタータ151番も再録音して収録しています。
そしてミサ曲ヘ長調BWV233。バッハのミサ曲は、ロ短調ミサを除いてすべてルター派のミサ曲。BWV233から236の全4曲で、それらほとんどは他のカンタータからの転用やパロディーで作られています。これはガーディナーにとって新たなレパートリーであり、転用やパロディーだからといって軽くみられる作品であってはならないと語っています、ラテン語のテキストにのり、生き生きとした音楽が繰り広げられています。
バッハの作品に長年深く関わって来たガーディナーならではのアプローチで作品の真価を伝えています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
J.S.バッハ:
マニフィカト 変ホ長調BWV243a
ルター派ミサ ヘ長調 BWV233
カンタータ第151番「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV151
【演奏】
ハンナ・モリソン(ソプラノ)
アンジェラ・ヒックス(ソプラノ)
シャルロッテ・アシュレイ(ソプラノ)
エレノア・ミニー(アルト)
レジナルド・モブレー(カウンターテナー)
ヒューゴ・ハイマス(テノール)
ジャンルカ・ブラット(バス)
ジェイク・マフェット(バス)
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
【録音】
2016年12月14-16日、セント・ジュード教会、ハムステッド・ガーデン・サバーブ(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年08月17日 00:00