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1963年バイロイト・ライヴ!ベームのベートーヴェン“第九”~ワーグナー生誕150年&没後80年記念

ベームの第九

左からジョージ・ロンドン(Bs)、ジェス・トーマス(T)、
ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)、カール・ベーム(指揮)、
グレース・バンブリー(Ms)、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)

68歳のカール・ベームが1963年にバイロイト音楽祭で指揮した“第九”は「新バイロイト様式(Neubayreuth)」の演奏解釈面での幕開けを告げる記念碑的名演として知られています。フルトヴェングラーのロマンティックな“第九”と一線を画した直截な解釈、厳しく鍛え上げられたアンサンブルと終楽章の217人の合唱団が生み出す迫力は圧巻。今まで非正規音源のCDは数種出ていましたが、今回が初の正規音源からのCDとなり、モノラルながら音質面での向上も期待されます。当ページの下方には、現在手に入るべームの他の“第九”録音を6種類(1941~1980年)掲載しています。ぜひご参照いただければ幸いです。
(タワーレコード)

ワーグナーの作品のみを上演する目的で建設された「バイロイト祝祭劇場」。しかし、ベートーヴェンの第九だけは、開幕記念コンサートでワーグナー自身が指揮したこともあり「特別な作品」とみなされ、音楽祭の節目の年に時折演奏されます。戦争による中断を経て、1951年の開催コンサートではフルトヴェングラーが指揮、これは伝説的なコンサートとして現在も語り継がれています。フルトヴェングラーは1954年にも第九を演奏、これらは既にOrfeoレーベルからリリースされています。そしてワーグナーの生誕150年、没後80年記念の年である1963年には、その前年からバイロイト音楽祭に登場した68歳のカール・ベームが「第九」を指揮。名実ともに「新しいバイロイト時代」の幕開けを告げる名演を残しました。終楽章での4人の素晴らしい独唱者と217人の合唱団が生み出す響きは、先のフルトヴェングラー盤を凌駕するほどの迫力を伴っています。
(ナクソス・ジャパン)

ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第9番 ニ短調「合唱付き」 Op.125

グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
ジェス・トーマス(テノール)
ジョージ・ロンドン(バス)
カール・ベーム(指揮)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団

【録音】
1963年7月23日、バイロイト祝祭劇場でのライヴ録音(モノラル)


ベームの現在入手可能な“第九”録音一覧

1980年11月 ウィーン、ムジークフェラインザールでのセッション録音(デジタル・ステレオ)

カール・ベーム(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
(合唱指揮:ヴァルター・ハーゲン=グロル)
ジェシーノーマン(ソプラノ)
ブリギッテ・ファスベンダー(アルト)
プラシド・ドミンゴ(テノール)
ヴァルター・ベリー(バス)

1970年4月 ウィーン、ジメリンガー・ホーフでのセッション録音(ステレオ)

カール・ベーム(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱連盟
(合唱指揮:ノーベルト・バラチュ)
ギネス・ジョーンズ(ソプラノ)
タティアーナ・トロヤノス(アルト)
ジェス・トーマス(テノール)
カール・リッダーブッシュ(バス)

1957年6月 ウィーンでのセッション録音(モノラル)

カール・ベーム(指揮)
ウィーン交響楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
テレサ・シュテッヒ=ランダル(ソプラノ)
ヒルデ・レッスル=マイダン(アルト)
アントン・デルモータ(テノール)
ウル・シェフラー(バス)

1954年9月30日 フランクフルトでのライヴ録音(モノラル)

カール・ベーム(指揮)
ヘッセン放送交響楽団、合唱団
テレサ・シュティヒ=ランダル(ソプラノ)
ゲルトルーデ・ピッツィンガー(アルト)
カール・フリードリヒ(テノール)
ゴットローブ・フリック(バス)

1944年4月18日 ウィーン ウィーン国営放送によるライヴ録音(モノラル)

カール・ベーム(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
エリーザベト・ヘンゲン(アルト)
アントン・デルモータ(テノール)
マティウ・アーラースマイヤー(バス)

1941年 ドレスデンでのセッション録音(モノラル)

カール・ベーム(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
ドレスデン国立歌劇場合唱団
マルガレーテ・テシェマッハー(ソプラノ)
エリーザベト・ヘンゲン(アルト)
トリステン・ラルフ(テノール)
ヨーゼフ・ヘルマン(バス)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年08月25日 00:00