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USインディ・ロックの代表格ウィルコ(Wilco)の初期2作品がデラックス版再発

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USインディ・ロックの代表格ウィルコ、歴史に名を刻むその輝かしい軌跡は、ここから始まった…。20年以上にわたり素晴らしい作品を発表し続け、魂を揺さぶるライヴ・パフォーマンスでファンを魅了し続ける彼らの音楽的探究の出発点となった作品、1995年のデビュー・アルバム『A.M.』と1996年のセカンド・アルバム『BEING THERE』が、最新リマスターを施したデラックス・エディションとなって登場!

『A.M.: DELUXE EDITION』

1994年、シーンに大きな影響を与えたオルタナティヴ・カントリー・ロック・アクト、UNCLE TUPELOからヴォーカリストのJay Farrarが脱退したことにより活動を休止する。その後、Jeff Tweedyが中心となり、John Stirratt(b)やKen Coomer(dr)といった残ったメンバーで新たな道を進むべく始動させたのが、このWILCOだ。彼らはUNCLE TUPELO解散後休むことなくレコーディングを開始し、翌95年にWILCOとしてのデビュー・アルバム『A.M.』を発表した。

今回発表される『A.M.: DELUXE EDITION』は、「Casino Queen」や「Passenger Side」といったファンからの人気の高い楽曲を収録するこの記念すべきデビュー・アルバムに最新リマスターを施し、さらに8曲の未発表音源を追加収録した、全21曲入りのCDとなっている。ボーナス・トラックとして、彼らのセカンド・アルバムに収録される「Outtasite (Outta Mind)」のアーリー・ヴァージョンや、UNCLE TUPELOとして最後にレコーディングしていた「When You Find Trouble」といった貴重な音源が収録されている。

アルバムに掲載されているライナーノーツで、Jeff Tweedyと共に現在もWILCOのメンバーとして活動するJohn Stirrattはこうコメントを残している:
「15年か20年後に改めてこのアルバムを聴いてみると、20代の頃のあの自信に溢れていながらも統制をとりきれていないバンドだったことが見えてくるね。純粋さと信念とが入り混じったあの奇妙な感覚…、この頃のアルバムはそんな感じかな。当時はバンドというよりは、ただ集まって騒音をかき鳴らそうとしていただけのような気もする」

『A.M.: DELUXE EDITION』は、8曲の未発表音源を追加した1CDと、CDと同内容の収録曲を2枚の180グラム重量盤アナログに収録した2枚組アナログ盤という2形態でのリリース。


『BEING THERE: DELUXE EDITION』

1995年にアルバム『A.M.』で記念すべきデビューを飾ったWILCOが、間髪をいれず翌年96年に発表した、セカンド・アルバムにして2枚組という意欲的な作品が、この『BEING THERE』。オルタナティヴ・カントリーの要素を強く打ち出したデビュー作で独自の音楽的探究の旅へと乗り出した彼ら。今作では彼らがこれから進んでいくルーツ・ロック的なサウンドを取り入れながら、後の『YANKEE HOTEL FOXTROT』や『THE WHOLE LOVE』といった作品で完成形とも言えるサウンドを聴かせてくれる21世紀版フォーク・ミュージックという方向性をこの作品で打ち出しており、WILCOという名前をより大きなものにするきっかけとなった作品だと言えるだろう。

今回発表される『BEING THERE: DELUXE EDITION』は、ハッピー・ゴー・ラッキーなロック・トラック「Monday」や名バラード「Red-Eyed And Blue」や、あの特徴的なWILCOサウンドを聴かせてくれる「Misunderstood」や「Sunken Treasure」といった代表曲を収録した2枚組のセカンド・アルバムに最新リマスターを施し、さらに20曲もの貴重な未発表音源や96年当時のライヴ音源を収録した3枚のボーナス・ディスクを付けた5枚組CDとなっている。

ボーナス・ディスクとなるDISC 3には『Outtakes/Alternates/Demos』という副題が付けられているが、その副題の通り、「I Got You」や「Say You Miss Me」といった曲のオルタネイト・ヴァージョンを含む全15曲の未発表レア音源を収録。また、同じくボーナス・ディスクとなるDISC 4とDISC 5には、1996年11月12日にTroubadourで行われたライヴ・パフォーマンス20曲に加え、翌日11月13日にラジオ局KCRW用に披露したスタジオ・ライヴ音源4曲をたっぷり収録。Troubadour公演では、アルバム「I Must Be High」やフル・スロットルのパンク・ヴァージョンとして披露される「Passenger Side」といった『A.M.』収録曲の他、「Kingpin」や「Forget The Flowers」といった『BEING THERE』収録曲、そして「The Long Cut」や「Gun」といったUNCLE TUPELO時代の楽曲も披露されている。

『BEING THERE: DELUXE EDITION』は、5枚組CDと、最新リマスターが施されたオリジナル・アルバムに、15曲の未発表音源(DISC 3と同内容)、そしてラジオ局KCRW用のスタジオ・ライヴ音源4曲を4枚の180グラム重量盤アナログに収録した4枚組アナログ盤という2形態でのリリース。

 

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タグ : UK/US INDIE リイシュー リマスター

掲載: 2017年11月13日 11:29