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〈SOUNDS OF 2023〉各音楽メディアが選ぶ2023年の年間ベスト・アルバム特集!

SOUNDS OF 2023

毎年、日本でも音楽ファンの高い関心を集めている、国内外の各音楽メディアで発表された年間ベスト・アルバムの中から、オススメの作品を一部ピックアップ!

まさに2023年を代表する傑作の数々を、この機会に是非チェックしてみて下さい!

※メーカー在庫終了により取り寄せ不可となる場合もございますのでご了承下さい。
※基本的にCDとLPの2形態を掲載してますが、他仕様がある場合もございます。

Lankum / False Lankum


ケルティック・パンクやハードコアを出自に、アイリッシュ・フォークの伝統を革新的にアップデートさせ続ける孤高のバンド、ランカムの最新アルバム。アイルランドのグラミー賞とも呼ばれるRTEミュージック・プライズを受賞し、NPRの年間ベスト・アルバムにも選出された前作『The Livelong Day』から4年ぶりとなる本作は、朗らかでスピリチュアルなフォーク・サウンドと悪魔的なサウンドスケープが強烈なコントラストを生み出すトラディショナル10曲とオリジナル2曲からなる全12曲を収録。伝統的なフォーク・ソングをベースにしながらも、ヘビーなドローンや音の歪みによって、大胆で独創的な領域へと踏み込んでいくさまが実にスリリングな怪作がここに誕生した。

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Paul Simon / Seven Psalms


ポール・サイモン。音楽の長い歴史を通じて、一貫して、きわめて影響力の強い創作活動を展開してきたアーティストが、新たな音楽作品を完成させた。まさに待望という言葉がふさわしい新作のタイトルは『Seven Psalms』(七つの詩篇)。33分、7楽章を、あくまでも一つの作品として聴かれることを意図して制作された『七つの詩篇』は、従来のアルバムの概念を超越したものである。アコースティック楽器だけを使い、ほぼポール・サイモン一人の演奏によって完成された『七つの詩篇』は、その技巧が頂点にあることを示すものであり、声とギターだけのシンプルな構成でありながら、強く訴えかける魅力にあふれている。

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Wilco / Cousin


ウィルコの13枚目のスタジオ・アルバム。ウェールズ出身でディアハンターとの仕事でも知られるケイト・ル・ボンをプロデュースに迎え制作。ジェフ・トゥーディーの朴訥ながらメランコリックで甘美な魅力を持つメロディと抑制されつつもカラフルな色調の演奏が見事に融合した名品。少し「ヤンキー・ホテル・フォックストロット」な趣もある「Infinite Surprise」、愛の喪失をポップなタッチで描く「Evicted」などライヴで新たなに発展しそうな曲が多く来日が楽しみになる1枚。ちなみにジャケットはフラワー・アーティスト東信氏によるもの。

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Blur / The Ballad of Darren


2015年の全英No,1アルバム『ザ・マジック・ウィップ』以来、実に8年振りとなる新作スタジオ・アルバムが本作『ザ・バラード・オブ・ダーレン』となる。通算9作目となるスタジオ・アルバムのプロデュースを手掛けるのはジェイムス・フォード。レコーディングは、ブラーやGORILLAZ、デーモン・アルバーンなどの作品でお馴染みのロンドンとデヴォンにあるStudio13で行われている。1stシングル「The Narcissit」を聴けば分かる通り、アルバム全体に流れているのは、今最高潮にあるバンドのサウンドだ。

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PJ Harvey / I Inside the Old Year Dying


グラミー賞にもノミネートされた『The Hope Six Demolition Project』以来となるPJ Harveyの7年振りニュー・アルバム。アルバムのプロデュースは、長年のコラボレーターであるFloodとJohn Parishが手掛けた。確かに、Harveyは、そのキャリアを通じて、それぞれの段階で自身を新しい場所に連れて行くことを常に保証してきた。しかし、彼女の新曲は、彼女自身の基準からみても、大胆で独創的である。新しい始まりへの感覚に満ちており、最も魅力的な方法で、その創造的な大胆さと、開放的で心地よい感覚を兼ね備えている。

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Nation of Language / Strange Disciple


80'sUKバンドと錯覚する米ブルックリン産サウンドがリアルに響く。前作『ア・ウェイ・フォワード』が高い評価を獲得した米ブルックリンのシンセ・ポップ・バンド、ネイション・オブ・ランゲージ。ニック・ミリザー(LCDサウンドシステム、ホーリー・ゴースト!)のプロデュースによるサード・アルバム。ニュー・ウェイブ~ポスト・パンク好きは必聴の傑作。

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Sufjan Stevens / Javelin


今世紀で最も魅力的なソングライターの1人、スフィアン・スティーヴンスの新作。生涯の感情が織り込まれた傷と希望の情景『ジャヴェリン』は、2020年の『The Ascension』に続くヴォーカル入りのソロ・アルバムで、2015年の『Carrie & Lowell』以来となる完全なシンガー・ソングライター・モードでの作品だ。アルバム全体、また、収録される1曲1曲の中にまでも、Stevensの25年のキャリアが完全に詰まっており、彼のこれまでの全てのアプローチの架け橋となる傑作。

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Caroline Polachek / Desire, I Want To Turn Into You


人気デュオ"Chairlift"のボーカルとして活躍し、BeyonceやTravis Scottに楽曲提供を行った経歴を持つ才女、Caroline Polachekの最新アルバム。イントロから力強く絶唱する冒頭曲から一気にテンション爆上がり!フラメンコ調の(4)、ダイドとグライムスを招いた高速ブレイクビーツ(7)、少年合唱団のコーラスでドラマティックに盛り上げる最終曲(12)まで非の打ちどころ無し。これぞ時代と呼応するポップ・ミュージック!

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SZA / SOS


全米アルバム・チャート10週1位を獲得!グラミー賞最多ノミネート!と今世界が最も注目する話題作。前作『Ctrl』からおよそ5年半ぶりにリリースした待望の2ndアルバム『SOS』。同作には全米R&B/ヒップ・ホップ・チャート3位を獲得した「Good Days」('20年12月)や「I Hate U」('21年8月)、「Shirt」('22年10月)に加え、自身初の全米シングル・チャート1位を獲得した「Kill Bill」など全23曲を収録。今作についてシザは「(今作の)サウンドは、あらゆるものが少しづつ入っています。概要としては少し怒っているけど、中には本当に美しくてソフトでハートフルなものもあるの。失恋のこと、迷子のこと、そして怒りのことなど。」と語っている注目作。

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Boygenius / the record


ジュリアン・ベイカー、フィービー・ブリジャーズ、ルーシー・ダカスの3人組のユニットで、USインディーシーンで屈指のスーパー・グループとして注目されるボーイジーニアス。グラミー賞も6部門でノミネートと、インディーロックの枠を越えて話題となった作品。"Not Strong Enough"、"$20"、"Emily I'm Sorry"、"True Blue"等、全12曲を収録。

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Wednesday / Rat Saw God


カーリー・ハーツマン率いるノースカロライナ州アシュビルのバンド、ウェンズデイ。90年代のシューゲイザーとクラシックなカントリー・トゥワングの間で繰り広げられるノースカロライナからの半分ファニーで半分悲劇的なメッセージは、歪んだペダル・スティールとKarly Hartzmanの声により、その騒音が切り裂かれる。アルバムからシングル「Bull Believer」を、PitchforkはBest New Trackと2022年のBest Songsの1つに同曲を選出し、「これまでの彼らの中で最も野心的な曲」と評した。さらに、StereogumとUproxxは、2023年に最も期待されるアルバムのひとつに『Rat Saw God』をあげた。

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Chief Adjuah / Bark Out Thunder Roar Out Lightning


偉大なるJAZZの歴史を継承し、類まれな音楽性を武器にジャンルの壁を超えた新たな世界を創造する!唯一無二のトランペッター、チーフ・アジュアーのアルバム。83年生まれ、2回のエジソン賞受賞、6回のグラミー賞ノミネートに輝く鬼才トランペッター。これまでにレディオヘッドのトム・ヨークを初めプリンス、モス・デフらと共演。ソロとして、またロバート・グラスパーや、テラス・マーティンらと結成したスーパーグループR+R=NOWのメンバーとして、ジャズシーンを牽引する天才トランペット奏者が放つ2023年作。自身のルーツであるジャズ、ニュー・オーリンズ、アフリカ音楽に影響を受けつつ独自のサウンドへ昇華させ躍動感・生命力に溢れたキャリアの中でも最重要作品といえる作品が完成した。

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Kassa Overall / Animals


シアトル在住、卓越したスキルを持ったジャズ・ドラマーとして、また先鋭的なプロデューサーとして、リズムの無限の可能性を生み出し続けるドラマー/プロデューサー/MCのカッサ・オーヴァーオール。〈Warp〉所属のスクエアプッシャーやフライング・ロータスらから多大なる影響を受けた彼が、同レーベルと契約し最新アルバム『ANIMALS』をリリース。最新作『ANIMALS』は、カッサのプロデュース能力の高さと独自のリズム感覚が全面に出た作品である。アルバムには、ニック・ハキム、シオ・クローカーをはじめ、ダニー・ブラウン、ローラ・マヴーラ、ウィキ、リルB、シャバズ・パレスのイシュマエル・バトラー、ヴィジェイ・アイヤーや、トモキ・サンダースといった、ラッパーからジャズ界のスターに到るまで、カッサの経歴ならではの様々なフィールドのゲストが参加している。

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Yo La Tengo / This Stupid World


長きに渡る活動の軌跡はまさにUSオルタナ~インディの理想形とも言えるヨ・ラ・テンゴ。16作目となる本作はメンバーによるセルフ・プロデュースで制作され、ほぼすべての曲で3人が同時に演奏しており、ここ数年のヨ・ラ・テンゴのアルバムの中で最もライブ感のある作品に仕上がった。アルバムの世界へと没入を誘う7分を超えるオープナー「Sinatra Drive Breakdown」から、初期の人気曲にしてオルタナ・クラシック「Tom Courtenay」、「Sugarcube」を彷彿とさせる先行シングル「Fallout」、そして荘厳なストリングスのドローンとダビーなリズム・トラックの中で諸行無常の諦観と楽観を歌ったジョージアの歌声が深い余韻を残す終曲「Miles Away」までヨ・ラ・テンゴらしい数々の音の旅路を刻んだ全9曲を収録。ヨ・ラ・テンゴらしく時代を超越するのではなく、時間に逆らう内省的な音楽がリスナーひとりひとりに寄り添う珠玉の一枚が再び誕生した。

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Young Fathers / Heavy Heavy


英マーキュリー・プライズの受賞や、映画『T2トレインスポッティング』への楽曲提供、さらにはマッシヴ・アタックとの来日公演も行った、ヤング・ファーザーズによる実に5年ぶりとなる最新作。10曲入りの本作は、地下のスタジオにメンバー3人と限られた機材とマイクだけという、基本に立ち返ったアプローチで制作された。すべてが常にプラグインされ、すべてが常に手の届くところにあるセッティングだったという。自由奔放にスタジオ・セッションをする中で完成した最初の曲が先行シングル「Geronimo」であり、これまでの楽曲の中で、最もソウルフルな楽曲といえる出来栄えとなっている。

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Lil Yachty / Let’s Start Here.


アトランタ出身のリル・ヨッティによる5枚目となるニュー・アルバム。本作はサイケデリックロックやエレクトロ・プログレッシヴに接近した注目作。1曲目から哀愁漂うロックを展開し驚くのも束の間、見事にその世界観での曲が続く。デンゼル・カリーやウィズ・カリファ、ドレイクらがSNSで絶賛していることでも話題となった2023年ヒップホップシーンの重要作。

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Anohni And The Johnsons / My Back Was a Bridge for You to Cross


イギリス生まれ、ニューヨーク在住のアーティストであるアノーニによる、アノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ名義の最新アルバム『My Back Was A Bridge For You To Cross』。2016年の傑作『HOPELESSNESS』以来となる本作は、創作過程は痛みを伴うものでありながら、インスピレーションにあふれ、喜びと親しみを感じさせるものであり、彼女が見るままの世界に対する、新たな反応と解釈だったと説明している。マーヴィン・ゲイの『What's Going On』を今作の指針として挙げており、エイミー・ワインハウスなどの作品で知られるジミー・ホガースを招いて製作。ホガースによるギターが重要な役割を果たしており、そのサウンドと歌声の調和に引き込まれる全10曲。

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Black Country, New Road / Live at Bush Hall


2022年にリリースされた2nd『Ants From Up there』が、全英3位を記録し、数多くのメディアが年間ベストチャートでトップ10にリストアップするなど大絶賛を浴びたブラック・カントリー・ニュー・ロード 。初来日となった2022年のフジロックでは「セットリストを全て新曲で構築」という大胆な姿勢で臨み、圧倒的演奏力と感情を揺さぶる歌声で、観客の涙腺は崩壊!SNSでトレンド入りも果たすなど大きな反響を生み出した彼らによる、完売となった話題のロンドン公演のライブ音源9曲の新曲を収録した作品。

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Ana Frango Eletrico / Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua


現代ブラジル音楽のニューウェーヴをけん引する最重要人物=アナ・フランゴ・エレトリコによる、待望の3rdアルバム!プロデューサーとしても頭角を現し、2022年にリリースされたバーラ・デゼージョのアルバム『Sim Sim Sim』の共同プロデューサーとしてラテングラミーを受賞。ブラジリアン・ブギーの伝統と、躍動するモダンなポップセンスでクィアの愛を歌う、2023年のベスト・ブラジリアン・アルバム!

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タグ : [anoto] アナログレコード

掲載: 2023年12月20日 14:44

更新: 2024年01月04日 10:00