南米の現代音楽作曲家によるオーケストラ小品集『New South American Discoveries』
2000年代に、南米の作曲家(すべて1950年以降生まれ)たちによって書かれた短めのオーケストラ作品を集めた1枚。
ペルー出身のミゲル・ハース=ベドヤの指揮、すべて初録音です。グロスマンのWayra(インカの言葉で'風'の意)は砂を巻き込んだ大きな竜巻のような作品。ヴィクトル・アグデロの「El Sombreron」はフォークの香り漂う作品。ヴェルガラの「Mecanica」はハイテンションの作品。エクアドルのルツリアーガの作品「Responsorio」はエクアドルのサラサカ地方のメロディに基づいています。他にもコロンビアの空気を思わせるヴェガのMusica Muisca など、それぞれ独自の色と香りに満ちています。
オーケストラはハース=ベドヤが音楽監督を務めるノルウェー放送交響楽団。北欧のオーケストラではありますが、南米の作曲家達の音楽世界を存分に堪能できます。遠い南米の音楽活動の一端を垣間見ることのできる貴重かつ興味深い1枚です。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ホルガ・ヴィリャヴィチェンチョ・グロスマン(b.1973):Wayra (2011)
ヴィクトル・アグデロ(b.1979):El Sombreron (2009)
セバステァイン・ヴェルガラ(b.1978):Mecanica (2005)
ディエゴ・ルツリアーガ(b.1955):Responsorio (2000)
ディエゴ・ヴェガ(b.1968):Musica Muisca (2009)
セバスティアン・エッラスリス(b.1975):La Caravana (2003)
アグスティン・フェルナンデス(b.1958):Una Musica Escondida (2004)
アントニオ・ジェルヴァゾーニ(b.1973):Icarus (2003)
【演奏】
ミゲル・ハース=ベドヤ(指揮)
ノルウェー放送交響楽団
【録音】
2014年10月、2015年12月
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年11月20日 00:00