幻の一枚！ザ・ブラザーフッド(The Brotherhood)アルバム『Stavia』初の正規再発

ディープ・ファンク名門「トランプ・レコード」による7"復刻で注目を集めたUSオハイオのバンド、リヴァイスド・ブラザーフッド改めザ・ブラザーフッドのアルバムが初の正規再発！

70年代初頭にアシッドなフルートやとろけるエレピとソリッドなリズムをミックスしたハイクオリティなファンク・ロックを奏でたカレッジ・バンドの唯一作は、いまだ中古市場で6ケタを下ることのないメガ・レア盤。メロウだけどいわゆるド直球のファンクではない、ビル・ウィザーズ的な風通しのよさが魅力！

ザ・ブラザーフッドは、ハイスクールの級友だったジョンとドニーが1971年に始めたバンド、当初はリヴァイスドブラザーフッド（Revised Brotherhood）として活動。その唯一のアルバム『Stavia』は、ヨーロッパでは幾度となくブートが出回り、いまだ中古市場で6ケタを下ることのないメガレア盤として君臨し続けてきた。もともとロックのコレクター筋で「幻の一枚」として知られた盤だったのが、2016年にドイツの発掘レーベル「トランプ」がリヴァイスド時代の7"シングル『Tragedy/Those Things』を再発したことでファンクやレアグル系リスナーのあいだでもその存在が知られることに。

『Tragedy』（71年）の出来に好感触を得たバンドは翌年に本作『Stavia』を自主制作で録音するも、その後ほどなくして活動を停止。わずか200枚しか作られなかったというレコードは、その殆どが家族や友人たちの手に渡ったのみで歴史の彼方へと埋没。メロウでありつついわゆるド直球のファンクではない、ビル・ウィザーズ的な風通しのよさは、エバーグリーンな輝きを放ち、むしろレアグルやフリーソウルを通過した今こそ「聞かれるべき」作品。