NRBQ、デビュー・アルバム『NRBQ』が奇跡の初CD化
史上最強最高のライヴ・ロックンロール・バンド、エヌ・アール・ビー・キュー(NRBQ)。結成50年以上経った今でも、ストイックなまでにライヴ至上主義を貫いている彼らの原点とも呼べるデビュー・アルバムが奇跡の初CD化!ここ日本では知る人ぞ知る、知らない人はまったく知らない最強最高のライヴ・ロックンロール・バンド、それがNRBQ!キャリア半世紀を誇る彼らは、結成以来”ライヴ至上主義”をストイックなまでに貫き、メンバー・チェンジを幾度か重ねながらも、ネバー・エンディング・ツアーを続けてきたのだった。
NRBQこと、New Rhythm And Blues Quintentが結成されたのは、今から50年以上前の1966年の事。ちなみに結成当時はQuintent(5人組)だったが、現在はQuartet(4人組)として活動している。ロック、ポップス、ジャズにブルースを始めとするアメリカのポピュラー・ミュージックの全てをごった煮にしたゴキゲンなロックンロール・サウンド、そして楽しくなければロックにあらず的なエンターテイナー精神あふれるクレイジーなステージで、広く人気を集めた彼らは、キース・リチャーズ、ボブ・ディランから、エルヴィス・コステロ、R.E.M.、ウィルコまで多くのミュージシャンたちもフェイヴァリットに挙げる、まさに愛すべきロックロール馬鹿たちである。
その彼らの原点とも呼べるセルフ・タイトルのデビュー・アルバムが発売されたのは、1969年。エディ・コクランのゴキゲンなロックンロール・ナンバー“C'mon Everybody”のカヴァーから始まる本作は、この他、サン・ラの“Number 9”のカヴァー、さらにはバンドのテリー・アダムスとジャズ作曲家カーラ・ブレイとの共作ナンバー“Ida”などのオリジナルを散りばめ、幅広い音楽性を感じさせながらも”ロックンロール”の一言で一つにまとまってしまう、NRBQのエッセンスがギュッと詰まった1枚となっている。
そんなNRBQにとって記念すべきアルバムが、発売から49年、一度も公式にCD化、また配信もされていないのは俄かに信じがたい事実である。しかし遂に2018年3月、歴史が動いた!記念すべき『NRBQ』が、発売49年を経て、何と初の公式CD化!しかも、リマスター音源で、さらには、可能な限りオリジナル・アートワークの要素を集め、そこに新たなライナーノーツと貴重な写真を加えたCDブックレットを作り、これまでに聴いたことのない音質、そして見たことのないパッケージで聴くものの前に届けられるのだ。
2017年11月にまさかの新曲入りEP『HAPPY TALK』をリリースしたNRBQ。キャリア半世紀を越えても止まることを知らない彼らは、今もどこかの会場で楽しく激しく可笑しくロックンロールを奏でているに違いない。今回ようやくCD化される彼らの原点とも呼べるファースト・アルバムは、そんな彼らの初志貫徹なロックンロール道を表した、今でも色褪せない1作である。