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Naxos~2018年4月発売予定新譜情報(17タイトル)

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今月はリストのピアノ曲全集第49集となる『舞曲集』、サン=サーンスの『ピアノ協奏曲第3集~第4番&第5番「エジプト風」』、ブラジル・ギター・デュオによる『レオ・ブローウェル&ベッリナーティ:二台ギターのための協奏曲集』、女流作曲家ルイーズ・ファランクの『交響曲第2番&第3番』、王立ノルウェー海軍バンドによるグレインジャーの『吹奏楽のための作品全集第2集』、サティのピアノ作品全集(5枚組)、イギリスのチェロ奏者ジュリアン・ロイド・ウェバーの演奏を収めた『ジュリアン・ロイド・ウェバーの芸術』(4枚組)、コープランドが自作自演したコンサートを収めた映像など、CD11タイトル、CD-BOX2タイトル、映像作品4タイトルの17タイトルがリリースされます。

リスト:ピアノ曲全集 第49集 - 舞曲集
ゴラン・フィリペツ(ピアノ)

リストと言えば「ハンガリーの作曲家」のイメージがありますが、実際には両親はドイツ系の移民であり、本人もハンガリー語を話すことは出来ませんでした。しかしリスト自身は「ハンガリー人としてのアイデンティティ」を生涯大切にしていました。波乱万丈の生涯を送ったリストでしたが、年を取るに従って健康が悪化、その上、自身の祖国と認識していたハンガリーからも拒絶されるなど最晩年は決して幸せなものではなかったようです。しかし作品には自由度が増し、晩年の「忘れられたワルツ」やいくつかのチャールダッシュなどは、調性からも脱却、現代にもつながる前衛性を備えていることで知られています。ここで一連の作品を演奏しているのは、リスト作品で高く評価されているクロアチアのピアニスト、ゴラン・フィリペツ。鮮やかな技巧で難曲を弾きこなしています。
(ナクソス・ジャパン)

サン=サーンス:ピアノ協奏曲集 第3集 - 第4番&第5番「エジプト風」
ロマン・デシャルム(ピアノ)、マルク・スーストロ(指揮)マルメ交響楽団

サン=サーンスが作曲した5曲のピアノ協奏曲の中で、第5番は「エジプト風」の表題のおかげで高い人気を獲得しているのに、同じくらい高い完成度を誇る第4番は、ほとんど耳にする機会がありません。しかし、1875年に作曲されたこの作品は、伝統的な三楽章形式ではなく、2楽章で構成されており、作品全体は循環形式が用いられているという画期的なもので、後の「交響曲第3番」を予見させる聴きどころの多い協奏曲です。第5番「エジプト風」は最後のピアノ協奏曲であり、サン=サーンスが愛したエジプトの雰囲気が反映されたエキゾチックな名作。カエルの鳴き声や海を渡る船のエジン音なども聞こえてくる色彩的な曲調が愛されています。
(ナクソス・ジャパン)

ルイーズ・ファランク(1804-1875):交響曲 第2番&第3番
クリストフ・ケーニヒ(指揮)ルクセンブルク・ソロイスツ・ヨーロッパ

現代と違い、女性の音楽活動が制限されていた19世紀において、パリ音楽院の初代女性ピアノ科教授に就任し、多大な尊敬を集めたのがルイーズ・ファランクです。彼女は幼い頃からピアニストとして活躍するかたわら、パリ音楽院でレイハに作曲と音楽理論を師事、フルート奏者のアリスティドと結婚した後に、最初の管弦楽曲を発表。シューマンに絶賛されるなど、その名はヨーロッパの楽壇で知られることになりました。ロマン派の時代に属するファランクの作品は、交響曲第2番こそ、フンメルやモーツァルトの作風を発展させた古典的な曲調ですが、交響曲第3番にはメンデルスゾーンやシューマンを思わせる先進性も感じられます。しかし、この曲は当時フランスで流行していたベートーヴェンの交響曲第5番との類似性が指摘されたため、人気を獲得することなく忘れられてしまいました。しかし、現代ならば彼女の優れた個性を聴きとることが可能です。
(ナクソス・ジャパン)

グレインジャー(1882-1961):吹奏楽のための作品全集 第2集
王立ノルウェー海軍バンド

メルボルンで生まれたグレインジャーは、まずフランクルトでピアノと作曲を学び、若い頃からコンサート・ピアニストとして演奏旅行を繰り返していました。彼は若い頃から吹奏楽に興味を抱いており、1901年にイギリスを訪れた時にはBoosey&Hawkes社に行き、お気に入りの楽器を持ち帰っています。1914年にはアメリカ軍のバンドマンとして2年間働き、その後も吹奏楽のための作品を何曲も書きました。彼は作品に数多くのアイデアを盛り込むことで知られており、このアルバムに収録された作品の中では、バッハの作品を編曲した“朗らかな鐘”(トラック7)での打楽器やファゴットのメロディなど、飛びぬけた自由さを誇っています。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年04月03日 00:00