ダニエレ・ポリーニ・デビュー~ショパン、スクリャービン、シュトックハウゼン:ピアノ作品集
2018年2月に発売された父マウリツィオ・ポリーニのドビュッシー・アルバム(4798490)において、ピアノ・デュオ作品「白と黒で」で親子共演を果たしたダニエレ・ポリーニ(1978~)が、イタリア・ユニバーサルよりソロ・デビューします。
ダニエレは1997年にイタリア、ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでピアニストとしてデビュー。またザルツブルク音楽祭やルール・ピアノ・フェスティヴァルにも参加し、パリとアメリカでデビューを成功させました。トスカーナ州立管弦楽団やRAI国立交響楽団にソリストとして出演。2003年にはメータ指揮フィレンツェ五月祭管弦楽団とともに演奏し、2004年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で演奏しました。
ダニエレは電子音楽にも興味をもち、指揮法をキジアーナ音楽院でジャンルイジ・ジェルメッティに学びました。2002年にはラヴェンナ音楽祭でRAI国立交響楽団を振ってベートーヴェンの交響曲第6番と第7番を演奏し、指揮者デビューを果たしています。また、しばしば指揮者として父と共演しピアノ協奏曲を演奏しています。
このデビュー盤はショパンから現代のシュトックハウゼンまで収めた意欲的なプログラミングで、彼の広範なレパートリーと卓越したテクニック、そして父親譲りの芸術性を示す内容となっています。また、ショパンの練習曲集という、父が不朽の名盤(UCCG-51087)を残した作品を選んでいることも注目されます。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
【収録曲目】
ショパン:12の練習曲 Op.10
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第10番 Op.70
スクリャービン:2つの詩曲 Op.71
スクリャービン:詩曲 Op.72『焔に向かって』
スクリャービン:2つの舞曲 Op.73
スクリャービン:5つの前奏曲 Op.74
シュトックハウゼン:ピアノ小品 第9番
ダニエレ・ポリーニ(ピアノ)
Beethoven: Piano Concerto nº 5 "Emperor" Op. 73 - Daniele & Maurizio Pollini - Sinfónica de Galicia
SinfonicadeGalicia公式YouTubeページより
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年04月17日 00:00