「SACDシングルレイヤー2イン1」シリーズ～ミュンシュ、プレヴィン、デュ・プレ

SACDの大容量を活かしてLP2枚分をSACD1枚に収録！

旧EMIの豊富なクラシック音源を所有するワーナーミュージックは、この度、SACDの大容量を活かして、LP時代の2枚分の音源を1枚に収録した「SACDシングルレイヤー2イン1」シリーズを開始し、ファンの注目を集めています。SACDの最大収録時間は約109分（可逆圧縮の技術を用いれば約4時間）ですが、CD層を貼り合わせたSACDハイブリッド盤では、CDの最大収録時間の約80分に合わせるため、長尺のメリットが隠れていました。SACDの約109分という収録時間は、往年のLPの2枚分を収めるのに、まさにぴったりの長さです。

8月29日(水)発売予定は、ミュンシュ＆パリ管の名盤の誉れ高いベルリオーズとブラームス、プレヴィンの《くるみ割り人形》全曲第1回録音、デュ・プレのドヴォルザークとエルガー、と何れもLPレコード2枚分をSACDシングルレイヤー1枚に収めたものとなっています。SACDの素晴らしい音質で、これらの名演奏をゆっくりとお楽しみください！
(タワーレコード)

ベルリオーズ:幻想交響曲、ブラームス:交響曲第1番（SACDシングルレイヤー）

《幻想交響曲》はミュンシュが最も得意とした曲のひとつ。指揮者がボストンから母国に帰還し、パリ管弦楽団の初代音楽監督に任命され、その記念すべき最初の演奏会での演目に選ばれた曲でもあります。ミュンシュの数多い名盤のなかでも特に名高い、熱気溢れる名演です。

一方のブラームスも、はち切れんばかりのスケールと破格の熱量をもち、ベルリオーズの《幻想交響曲》とともに、最晩年のミュンシュがパリ管弦楽団と残した不滅の名演です。作品のもつ構造とドラマティックな要素を充分に把握した、音楽的スケールの大きなブラームス。特に終楽章の高揚感と壮麗な表現は大きな感動を呼びます。2011年リマスター。
(ワーナーミュージック)

ベルリオーズ：幻想交響曲 Op.14a
ブラームス：交響曲第1番 ハ短調 Op.68

シャルル・ミュンシュ指揮
パリ管弦楽団

Recorded:23-26 October 1967 (Berlioz), 8 & 12 January 1968 (Brahms), Salle Wagram, Paris
Producer:Rene Challan
Balance Engineer:Paul Vavasseur
Remastering engineer: Ian Jones

チャイコフスキー：バレエ音楽「くるみ割り人形」全曲（SACDシングルレイヤー）

現代の巨匠プレヴィンによる華麗なるチャイコフスキーの世界です。プレヴィンはロシア音楽を得意としていて、幻想的なこの作品を表情豊かに、かつしなやかに描いています。バレエ音楽ではありますが、コンサート的な視点で演奏が展開され、中庸を得た美しさが光ります。2011年リマスター。

チャイコフスキー：バレエ音楽「くるみ割り人形」全曲
アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団

Recorded: 1-4.V.1972, Kingsway Hall, London
Producer: Christopher Bishop
Balance engineer: Christopher Parker
Remastering engineer: Simon Gibson

ドヴォルザーク：チェロ協奏曲他、エルガー：チェロ協奏曲他（SACDシングルレイヤー）

ドヴォルザークの名曲に新たな生命力を与えた、壮大なスケールと伸びやかな歌いまわしが何とも魅力的な1枚です。デュ・プレの名盤の中でも1、2を争う屈指の名演。「入魂」という言葉がまさにピッタリの、すばらしく劇的な演奏内容です。デュ・プレ一世一代のパフォーマンスが記録されています。

悲劇の天才チェリスト、デュ・プレが最も得意としてきたのがエルガーの協奏曲。デュ・プレのために書かれたのではないかと思わせるほど、曲と一体となった激しくも美しい独奏は圧倒的で、バルビローリの指揮も最高級です。2011年リマスター
(ワーナーミュージック)

【収録曲目】
1-3 ドヴォルザーク：チェロ協奏曲ロ短調作品104
4   ドヴォルザーク：森の静けさ 作品68-5
5-8 エルガー：チェロ協奏曲ホ短調作品85
9-13 エルガー：海の絵作品37 (海の眠りのうた / 港にて / 海上での安息の朝 / サンゴ礁のあるところ / 泳ぐ人)

【演奏】
ジャクリーヌ・デュ・プレ（チェロ：1-8)
ジャネット・ベイカー（メゾ・ソプラノ：9-13）
ダニエル・バレンボイム指揮 シカゴ交響楽団(1-4)
ジョン・バルビローリ指揮 ロンドン交響楽団(5-13)

Recorded: 11.XI.1970, Medinah Temple, Chicago(1-4); 19.XIII.1965, Kingsway Hall, London(5-8); 30.XIII.1965, No.1 Studio, Abbey Road, London(9-13)
Producers: Peter Andry(1-4); Ronald Kinloch-Anderson(5-13)
Balance engineers: Carson Taylor(1-4); Christopher Parker(5-13)
Remastering engineer: Andrew Walter