ベアトゥース(BEARTOOTH)、2016年発表の『AGGRESSIVE』に続く通算3作目となる最新作が完成
このアルバムは、めまぐるしく移り変わる感情みたいな作品だね。クレイジーなほどハイな状態から、クレイジーなほどロウな状態、そしてとてつもない緊張状態…。何かに勝利を果たす、というよりは、様々な出来事や状態とどう向き合い、どうそいつと付き合っていくか、そんなことをいろいろ学んでいくようなアルバムとでも言えばいいのかな。とにかく、非常にダークなアルバムさ」 ─ ケイリブ・ショーモ
まさに今、人気・実力ともに急上昇中のメタルコア・アクト、ベアトゥース。元アタック・アッタック!のケイリブ・ショーモを中心に2012年から活動を続ける彼らは、2014年にアルバム『DISGUSTING』でデビュー、高水準なそのメタルコア・サウンドと、ケイリブによる全ての感情を吐き出すヴォーカル・スタイルが大きな話題となり、米Metal Hammer誌や英Kerrang!誌の新人部門にノミネート、その後もスリップノットとの全米ツアーや、Reading & Leeds、Download Festival、Vans Warped Tourなどに参戦し、一気にその存在感をシーンに見せつけていく。
2016年発表のセカンド・アルバム『AGRESSIVE』では全英チャートTop 10(英ロック&メタル・チャートでは堂々2位)、全米チャートでもTop 30(オルタナティブ・チャートでは堂々1位)を獲得、全世界で1億回以上のストリーミング回数を叩きだし、「メタルコアの未来を担うバンド」として賞賛を受けている。ここ日本にも2015年12月に初来日公演を行っており、その後2016年5月にはCROSSFAITH主宰のイベント「ACROSS THE FUTURE」への出演を果たすなど、日本のロック・キッズにも大きくその名を浸透させている。Crossfaithとは互いにゲストとして作品に登場するなど、強い繋がりを持っているバンドだ。
そんな「翼をさずけるメタルコア」アクトが、通算3作目となるアルバム『DISEASE』を完成させた。ケイリブ・ショーモが綴る、内なる悪魔との闘いの物語の第三章ともいえるこの作品は、リフに重点を置いた良質のメタルコア・サウンドが渦巻いている。振り落とす事の出来ない憂鬱という名の病を、リフ・ドリヴンなヘヴィネスにのせてその痛みを癒してく…、そんな感覚を持つ今作は、もちろんポジティヴな側面も随所に現れるものの、その内なる悪魔に打ち勝ち、勝利を宣言する、というものではなく、ただひたすら生き続け行くために闘い続ける、その道のりを描いているかのようなアルバムだ。
今までの通り、ケイリブ・ショーモが総て(ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム)をレコーディングし、名プロデューサー、Nick Raskulineczと共にミックスが行われているのだが、バンドが持つリアルな感情をより明確なものにすべく、今までとは違った環境で作業が行われたという。いつも通りショーモの自宅にあるスタジオで楽曲を作り上げた後、ナッシュビルにあるBlackbird Studioで、実際の作業を進めていったのだ。伝説的な作品からまさに今大きな注目を集めるニュー・カマーまで数多くのアルバムを作り上げてきたこのスタジオが、彼らの最新作にも大きな影響を与えているのかもしれない。