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Gramola レーベル~2018年11月発売予定新譜情報(6タイトル)

Gramola レーベル

1924年、ウィーンに設立されたレーベル「Gramola」。クラシック音楽のリリースを幅広く手掛けていますが、中でもウィーン古典派の作曲家たち、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの録音に力を入れています。現在は年間、約30タイトルのアルバムをリリース。若いオーストリアの音楽家たちを支援するとともに、退廃音楽の復権にも尽力しています。
今回は、ウィーンを代表するピアニストとして名高いパウル・バドゥラ=スコダとイェルク・デームスによる1978年と2007年に録音されたシューベルトの“4手ピアノのための作品集”(2枚組)、イルンベルガーによる“マルティヌー:ヴァイオリン協奏曲集”、ウィーン・フィルのヴァイオリニスト、ライムント・リシーによるオーストリアの知られざる作曲家ヨーゼフ・マイセダーの“ヴァイオリン協奏曲集 第3集”など、6タイトルがリリースされます。

シューベルト(1797-1828):4手ピアノのための作品集
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)、 イェルク・デムス(ピアノ)

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マルティヌー(1890-1959):ヴァイオリン協奏曲集
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)

フェルスター(指揮)、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団

Gramolaレーベルから多数のアルバムをリリースしている1985年ザルツブルク生まれの俊英ヴァイオリニスト、イルンベルガー。ウィーン古典派から近代作品までレパートリーの多彩さを誇る彼ですが、最近はチェコやハンガリーなどの東欧の作品を好んで取り上げています。これまでに発売されたアルバムでも一連のゴルトマルク作品をはじめ、ドヴォルザークの協奏曲での斬新かつ柔軟な解釈が評判となりました。
今回彼が取り組んだのはチェコに生まれ、パリを経てアメリカで活躍した近代作曲家マルティヌーの2つのヴァイオリン協奏曲。第1番はパリ時代に書かれた民族色の強い作品、第2番はアメリカに移住した直後の後期ロマン派風の技巧的な作品です。時代の変遷に伴うように作風を自在に変化させていったマルティヌーの特徴を捉え、旋律を甘美に歌い上げた名演です。
(ナクソス・ジャパン)

ヨーゼフ・マイセダー(1789-1863):ヴァイオリン協奏曲集第3集
ライムント・リシー(ヴァイオリン)

ヘルムート・ツェートナー(指揮)、ヨーゼフ・マイセダー管弦楽団

ウィーン・フィルのメンバーであるライムント・リシーは、オーストリアの知られざる作曲家ヨーゼフ・マイセダーの作品の復刻に尽力しています。
11歳で公開コンサートを開くほどに若い頃から才能を認められていたマイセダーは1836年にホーフブルク宮殿のヴァイオリニストとして活躍しました。教師としても有能で、ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンストを始めとする名手たちを育てています。数多くのヴァイオリン作品を残しましたが、残念なことに現代ではほとんど演奏される機会がなく、リシーの手によって作品が蘇演されることで、現代の聴き手も彼の名に目を留める機会が増えてきました。これまでに弦楽四重奏曲(GRAM99148)、ヴァイオリン小品集(GRAM99103)がリリースされましたが、ついに華麗なヴァイオリン協奏曲集の登場です。この録音のために結成された「ヨーゼフ・マイセダー管弦楽団」をバックにリシーが納得の演奏を聴かせています。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年10月15日 00:00