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Naxos~2019年1月17日発売予定新譜情報(14タイトル)


[naxosvideos 公式チャンネルより]

幅広いレパートリーと実力派アーティストの録音を楽しめる事で人気のレーベルNaxosレーベルの新譜情報です。
今月はイェネ・ヤンドーの『ハイドン:幻想曲、メヌエット集』、シュティレツ&チェコ国立室内管弦楽団パルドビツェによる『コジェルフ:交響曲集 第2集』、「アマデウス・ギター・デュオ」と「デュオ・グルーバー・マクラー」の共演盤『ギター・ガラ・ナイト』、エラン五重奏団による『オンスロウ:弦楽五重奏曲集 第3集』、ブラジルのヴァイオリンとピアノのための作品を収録した『ブラジルの印象』、ハープ・コンクール「Suoni d'Arpa」の優勝者エリザ・ネッツァーのリサイタル・アルバム、以前MARCO POLOから発売されていたスロヴァーク&スロヴァーク放送響による『モイゼス:交響曲 第7番&第8番』などCD14タイトルがリリースされます。

ハイドン(1732-1809):幻想曲 ハ長調、メヌエット集
イェネ・ヤンドー(ピアノ)

ハイドンの活躍した18世紀後半は、鍵盤楽器が目覚ましい発展を遂げた時代でもありました。ハイドンの鍵盤作品もその変遷に沿って書かれており、初期の頃はチェンバロやクラヴィコードのために、後期の作品はフォルテピアノのために書かれており、使われる音域も少しずつ広がるなど楽器の可能性が存分に追求されています。このアルバムには1750年代から1790年代までの作品を収録、もともと鍵盤楽器のための作品だけでなく、ピアノ三重奏曲からの楽章(トラック2)やオーケストラと演奏したメヌエット(トラック4)など多彩な曲が含まれています。ヤンドーは小さな曲の一つ一つまで丁寧に心配りした演奏を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音!
オンスロウ(1784-1853):弦楽五重奏曲集 第3集
エラン五重奏団

古典派からロマン派への橋渡し的存在として知られる作曲家オンスロウ。若い頃、狩に出かけた際に事故で聴力を失ったにもかかわらず、4曲の交響曲をはじめ、室内楽を中心に数多くの作品を残したことで知られています。とりわけ弦楽の作品とは親和性が高く、弦楽四重奏曲や弦楽五重奏曲は30を超える作品が書かれています。このアルバムには2曲の弦楽五重奏曲を収録。どちらもコントラバスの低音がうまく用いられており、音色に深みが出ています。1847年頃に書かれた第28番はメンデルスゾーンの影響も感じられる充実した作品で、第2楽章のアダージョの美しさが聴きどころです。第29番はシューベルトを思わせる、突然の転調が見事な作品。憂愁漂うラルゲットは完全にロマン派の音楽です。
(ナクソス・ジャパン)

コジェルフ(1747-1818):交響曲集 第2集
マレク・シュティレツ(指揮)、チェコ国立室内管弦楽団パルドビツェ

18世紀半ばのウィーンはヨーロッパにおける音楽の中心地。才能ある音楽家たちは挙ってウィーンにやってきて活躍しました。ボヘミア出身のコジェルフもその一人で、バレエ音楽の作曲家としてプラハで名を上げてからウィーンに移住。ピアノの腕を磨いてオーストリア帝室音楽教師となり、のちには楽譜出版業も手掛けるなど大成功を収めることとなりました。残された作品は数多く、出世作であったバレエ音楽のほかに、交響曲、室内楽曲や鍵盤のためのソナタなど多岐に渡ります。交響曲シリーズの第2集となるこのアルバムには4曲が収録されていますが、どれも最新の研究結果に基づく録音であり、第1集(8.573627)とともに研究者にとっては貴重な資料でもあります。ハイドンからシューベルトへと繋がる古典派とロマン派の過渡期を知る絶好の1枚です。
(ナクソス・ジャパン)

「ブラジルの印象」~ヴァイオリンとピアノのための音楽
フランチェスカ・アンデレッジ(ヴァイオリン)、エリカ・リベイロ(ピアノ)

「ブラジルの印象」と題されたこのアルバムには、伝統的なスタイルによる曲やネオ・ロマン主義、モダニズム、そしてジャズ、ボサノヴァやショーロ、フレボ、サンバなどの民族主義による様々な作品が収録されています。これは2015年にヴァイオリニスト、アンデレッジが2週間、ブラジルでツアーを行い、地元のミュージシャンと交流を持ちインスパイアされたことから生まれたもので、ピアニスト、エリカ・リベイロもこのツアーに参加、以降、アンデレッジとリベイロは良いコラボレーション関係を結ぶこととなりました。ヴィラ=ロボス以外は、ほとんど日本で名前を知られていない作曲家たちですが、どの曲も活気に満ちた楽しさを備えています。
(ナクソス・ジャパン)

モイゼス(1906-1984):交響曲 第7番&第8番
ラディスラフ・スロヴァーク(指揮)、スロヴァーク放送交響楽団

チェコスロヴァキアで高名な音楽指導者の息子として生まれたモイゼス。以前MARCO POLOから発売されていた「交響曲全集」の復刻シリーズ、第4弾は中期の傑作、交響曲第7番と第8番の組み合わせです。彼の交響曲の中で最も大きな規模を持つ第8番は1955-56年の作品。若くして亡くなったモイゼスの娘マルタの思い出に捧げられています。牧歌的な第1楽章はスロバキア民謡に由来する旋律が印象的。曲の中心となる第3楽章の瞑想的な美しさを経て、終楽章は運命に打ち勝つ強さを描いています。その14年後に書かれた第8番はショスタコーヴィチを思わせる重い作品。悲しみと嘆きを乗り越えて、最後は壮大なフィナーレで幕を閉じます。
(ナクソス・ジャパン)

マルクス(1882-1964):管弦楽作品集 第1集
スティーヴン・スローアン(指揮)、ボーフム交響楽団

オーストリアで生まれ、若いころから作曲を始めたというヨーゼフ・マルクス。大学で法学を学ぶも、音楽への興味が尽きることなく、平行して作曲を続け、作曲家、音楽評論家として名を上げ、ウィーン大学、ウィーン音楽アカデミーで後進の指導にあたりました。一時期はトルコの民族音楽の研究にいそしむなど、生涯に渡ってオーストリアの音楽文化をリードし、70歳の誕生日には後のオーストリア大統領、フランツ・ジョナスから賛辞の手紙を受け取るほどに名声を確立したマルクスですが、残念なことに彼の作品は、死後ほとんど演奏されることはありませんでした。確かに彼の作品は、革新的な「新ウィーン楽派」の中では時代遅れだったかもしれません。しかし、この《自然三部作》などの優れたオーケストレーションから生まれる美しい響きは、コルンゴルトやシュレーカーの作品に比べ、まったく遜色のないものと言えるでしょう。(ASV CDDCA1137からの移行盤)
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年11月30日 00:00