Bugge WesseltoftとPrins Thomas(ブッゲ・ヴェッセルトフト&プリンス・トーマス)がタッグを組んだアルバムが登場
ブッゲ・ヴェッセルトフトはノルウェーのジャズ・シーンを代表するピアニスト。名門ECMレーベルでの客演仕事(ヤン・ガルバレクやシゼル・アンデルセンなど)からキャリアをスタート、90年代後半には自らのレーベル「ジャズランド」を立ち上げエレクトロニック・シーンとも積極的に関わりながら「ニュー・コンセプション・オブ・ジャズ(新たなるジャズの概念)」の創出に取り組んできたヨーロッパを代表する「クロスオーバー」のパイオニア。
プリンス・トーマスは、リンドストロームと共に、イギリスでイジャット・ボーイズらがやっていた新しくオルタナティヴなディスコやハウスのシーンを2000年代の半ばにいち早く取り込み、ノルウェーに独自のコズミック・スタイルを定着させた北欧ディスコの盟主。近年は、3枚組ミックス『Paradise Goulash』、アンビエントな2枚組大作『Principe Del Norte』、サイケ・バンド「ドゥンエン」の再構築仕事、エクスペリメンタル新レーベル「Horisontal Mambo」の立ち上げ、IDM名曲「Solstice」のリミックスなど、フロアの外でも野心的な取り組みを続け新境地を開拓している。
ジャンルや世代は異なるが、どちらも独自のエクレクティックなアウトプットでノルウェーのミュージック・シーンに大きな刺激をもたらし続けてきたイノヴェーターである。
そんな両者が、今年設立25周年を迎えたノルウェー屈指の尖鋭レーベル「スモールタウン・スーパーサウンド」のもとでコラボ・アルバムを創り上げた!
いかにもブッゲな美しく研ぎ澄まされたピアノの音とメロディ。いわゆるジャズランド的な「フューチャー・ジャズ」とはまた少し趣を異にした、コズミックでバレアリックな、プリンス・トーマスならではのジャズとダンスフロアの越境感。張り詰めたテンションと心地よい揺らぎ…。ふたりの特徴的なサウンドやアイデアが真正面からぶつかり混ざり合い、唯一無二の「ノルウェーのいまの音」を生み出すことに成功しております。
カーリン・クロッグやヤン・ガルバレク諸作にも名を連ねる名士ヨン・クリステンセンがパーカッションとドラムスでゲスト参加。ミックスは「ECMサウンドの要」とも言われているベテラン・エンジニアのヤン・エリク・コングスハウグ。
全5曲62分。オスロ発、人跡未踏の音の彼方へのエキサイティングなサウンド・ジャーニー。お乗り遅れなきよう!
【収録曲】
1. Furuberget
2. Norte Do Brasil
3. Sin Tempo
4. Bar Asfalt
5. Epilog
タグ : クラブ/テクノ
掲載: 2018年12月07日 10:30