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ヴィオラ奏者エレーヌ・ドゥサンによるシューマン&クルターグのヴィオラ作品集


[Outhere Music 公式チャンネルより]

フランス出身のヴィオラ奏者エレーヌ・ドゥサンは、2011年にジュネーヴ州立高等音楽院を卒業後、この世代随一のソリストとして活躍するほか、アンサンブル2e2mのメンバーとしても活動しています。
彼女が強い情熱をもってシューマンに取り組むこのアルバムでは、現代を生きる作曲家クルターグの作品と対峙させることにより、お互いの特性を引き立てるという稀有な試みを成功させました。
全部で24曲あるクルターグの「サイン、ゲームとメッセージ」から5曲を選び、その間にシューマンの「3つのロマンス」を挟み込むという実験的な試みも素晴らしい効果を生んでいます。
もう一つ収録されたクルターグ作品もシューマンへのオマージュであり、親和性が高いのは当然のこと。作風は異なっているものの、音楽が目指す方向が近い作曲家だからこそ、このような共鳴が生まれるのだと言えるでしょう。ドゥサンのヴィオラは鳴らし過ぎることなく、常に優しく耳当たりの良い音色で、19世紀と20世紀が生んだ巨匠の音楽を丁寧に歌い上げています。CHANDOSレーベルに録音の多いロルティの参加も注目です。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
シューマン:おとぎの絵本 Op.113(ヴィオラとピアノのための)
1.Nicht schnell
2.Lebhaft
3.Rasch
4.Langsam, mit melancholischem Ausdruck

クルターグ:「サイン、ゲームとメッセージ」より(独奏ヴィオラのための)
シューマン:3つのロマンス Op.94(ヴィオラとピアノのための)
5.サイン、ゲームとメッセージ (Perpetum Mobile 常動曲)
6.ロマンス第1番 (Nicht schnell)
7.サイン、ゲームとメッセージ (Doloroso 嘆くように)
8.ロマンス第2番 (Einfach, innig)
9.サイン、ゲームとメッセージ (Jelek I しるし I)
10.サイン、ゲームとメッセージ (Jelek II しるし II)
11.ロマンス第3番 (Nicht schnell)
12.サイン、ゲームとメッセージ (In Nomine-all’ongharese 神の御名において)

クルターグ:R.Sch.(ロベルト・シューマン)へのオマージュ(ヴィオラ、クラリネットとピアノのための)
13.Merkwürdige Pirouetten des Kappelmeister Johannes Kreisler-Vivo
14.E.: Der Begrenzte Kreis... Molto semplice, piano e legato
15.... und Wieder Zuckt es Schmerzlich F .um die Lippen...- Feroce, agitato
16.Felhövalék, mársütanap... (Töredék-Töredék) Calmo, scorrevole
17.In der Nacht / Dans la nuit-Presto
18.Abschied (Meister Raro endeckt Guillaume de Machaut)-Adagio, poco andante

シューマン:おとぎ話 Op.132(ヴィオラ、クラリネットとピアノのための)
19.Lebhaft, nicht zu schnell
20.Lebhaft und sehr markiert
21.Ruhiges tempo, mit zartem Ausdruck
22.Lebhaft, sehr markiert

【演奏】
エレーヌ・ドゥサン(ヴィオラ)
ロナルト・ファン・スパーンドンク(クラリネット)…13-22
ルイ・ロルティ(ピアノ)…1-4、6、8、11
ナタナエル・グーアン(ピアノ)…13-22
【録音】
2017年11月18-19日、12月18-20日、エリザベート音楽院

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年12月11日 00:00