テノールのイアン・ボストリッジとモルロー&シアトル響によるオーケストラ伴奏歌曲集『ベルリオーズ、ラヴェル、ドビュッシーを歌う』
リュドヴィク・モルローが振るシアトル交響楽団の最新録音は名テノール、イアン・ボストリッジを独唱者に迎えたフランス歌曲集。
ボストリッジは2004年にもドビュッシーやフォーレ、プーランクなどのフランス歌曲を録音していましたが、今回はベルリオーズの「夏の夜」やラヴェルの「シェエラザード」など、どちらかというとドラマティックな作品が選ばれています。
作品を徹底的に研究し、独自の解釈を施すことで知られるボストリッジ、今回も作品の文学性を追求し、劇的な表情で巧みな発声で全曲を歌っています。
女声で歌われることの多い「夏の夜」やシェエラザードがとても新鮮に耳に残ります。ドビュッシーの「ボードレールの5つ」の歌は、ピアノ・パートをジョン・アダムスがオーケストラ用に編曲したヴァージョンを用い、原曲よりも更に色彩的な響きが追求されています。
(ナクソス・ジャパン)
『イアン・ボストリッジ:ベルリオーズ、ラヴェル、ドビュッシーを歌う』
【曲目】
ベルリオーズ(1803-1896):歌曲集「夏の夜」
1.第1曲:ヴィラネル
2.第2曲:ばらの精
3.第3曲:入り江のほとり
4.第4曲:君なくて
5.第5曲:墓地で(月の光)
6.第6曲:未知の島
ラヴェル(1875-1937):歌曲集「シェエラザード」
7.第1曲:「アジア」
8.第2曲:「魔法の笛」
9.第3曲:「つれない人」
ドビュッシー(1862-1918):ボードレールの5つの詩より(ジョン・アダムズによるオーケストラ伴奏編)
10.第1曲:バルコニー
11.第2曲:夕べの調べ
12.第3曲:噴水
13.第4曲:黙想
【演奏】
イアン・ボストリッジ(テノール)
リュドヴィク・モルロー(指揮)
シアトル交響楽団
【録音】
2017年11月2,4,5日…1-6
2017年10月31日,11月3,7日…7-13
the S.Mark TaperFoundation Auditorium,Benaroya Hall, Seattle,Washington
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年01月17日 00:00