グリフィス&ORFウィーン放送響によるファジル・サイ作品集!“グランドバザール”&“チャイナ・ラプソディ”は世界初録音!
ファジル・サイは、鬼才、奇才、真の天才と称され、トルコ行進曲を含むモーツァルト・アルバムで衝撃のデビューを果たして以来、ピアニストとして、作曲家として国際舞台で活躍しています。このアルバムは、作曲家としての「ファジル・サイ」の才能が凝縮されたものです。
「ハーレムの千一夜」は、2008年ルツェルン交響楽団の委嘱によりヴァイオリニスト、パトリシア・コパチンスカヤのために書かれたヴァイオリン協奏曲です。有名な「千夜一夜物語」をもとにしており、テクニックを要する独奏ヴァイオリンがその語り手「シェエラザード」を演じていきます。「アラビアンナイト」のエキゾチックなものを表現するために、トルコの打楽器が使用されています。すでに初演者による録音が発売されており、今回は2種類目の録音となります。
「グランドバザール」は、2016年2月にジョン・アクセルロッド指揮セビリャ王立交響楽団によって初演されたイスタンブールにある巨大な屋根付き市場「グランドバザール(カパルチャルシュ)」の活気に満ちた雰囲気を、狂詩的交響詩として表したもの。
「チャイナ・ラプソディー」は、2016年7月に上海交響楽団によって初演されたもの。古典的な中国音楽、茶道、中国の楽器、子守唄などの伝統的なモチーフからインスピレーションを得ています。中国の特徴的な5つの音階が多用し抽象化したもので、ファジル・サイの創造的な推進力を反映しています。
収められた3曲ともがオリエンタルな雰囲気をもちながら、再構成された音楽の破天荒さと卓越さが鋭く表出されており、メロディの美しさだけでなく、複雑なリズムを擁し、ダイナミックで色彩感のあるファジル・サイの独創性が込められた作品集です。
ソリストのイスカンダル・ウィジャヤは、1986年ベルリン生まれ。ヨーロッパ中でソリストおよび室内楽演奏家として活動していますが、彼のルーツであるインドネシアでは、ポップアイドル的に人気のあるヴァイオリニストです。すでにエームス・クラシックからエッシェンバッハとのシューマン・アルバムを含む4枚のソロ・アルバムを世に問うています。イラズ・イルディズはトルコを代表する若き女流ピアニストで、ファジル・サイも絶賛しています。
(ソニーミュージック)
『ファジル・サイ:ハーレムの千一夜』
【曲目】
ファジル・サイ(1970-):
1. ヴァイオリン協奏曲「ハーレムの千一夜」Op.25
2. グランドバザール Op.65[世界初録音]
3. チャイナ・ラプソディー(ピアノと管弦楽のための)Op.69[世界初録音]
【演奏】
ハワード・グリフィス(指揮)
ORFウィーン放送交響楽団
イスカンダル・ウィジャヤ(ヴァイオリン)[1]
イラズ・イルディズ(ピアノ)[3]
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年01月21日 00:00