豪エロクアンス~2019年4月新譜!マリナー、ロイビン三兄弟、レッパード、ルイス、ハーフォード
[Eloquence Classics 公式チャンネルより]
DG、Decca、Philipsの名盤復刻シリーズとして絶大なる人気を誇る「オーストラリア・エロクアンス」シリーズ。2019年4月もかなりマニアックなセレクションとなっています!
(タワーレコード)
アメリカ喜歌劇の先駆者による人気のアリアとロマンティックな協奏曲
サー・ネヴィル・マリナー~ヴィクター・ハーバート:チェロ協奏曲集/喜歌劇選集(2枚組)
ダブリン生まれのヴィクター・ハーバートは、ドイツでチェリストとして活動を開始した後、アメリカに移住してメトロポリタン歌劇場の首席チェリストになりました。その間自らが弾くために2曲目となる協奏曲を作曲し、その後クラシックのレパートリーを広げてゆきました。それらの作品はリン・ハレルにより、1986年にこのデッカ・アルバムに初めて録音されました。ハレルは「ハーバートはチェロのヴィルトゥオーソで、彼がチェロのために書いたあまりに美しい音楽がそのことを証明」していると言っています。オリジナルはチェロとピアノのために書かれましたが、ここでは新たにアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズのために編曲されています。
ハーバートはブロードウェイの作曲家として、喜歌劇『おもちゃの国の赤ん坊たち』『赤い水車』、その後『お転婆マリエッタ』『スウィートハーツ』をヒットさせ、それらを1975年にデッカに録音。アンコールとしてキリ・テ・カナワが1911年に上演された『女魔法使い』の有名曲を歌っています。CD2枚組。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
収録予定
ヴィクター・ハーバート:
《CD 1》
1) チェロ協奏曲第1番ニ長調Op.8、
2) チェロ協奏曲第2番ホ短調Op.30、
3) Yesterthoughts、
4) Pensee amoureuse、
5) Punchinello、
6) Ghazel、
7) The Mountain Brook /
《CD 2》
1) 喜歌劇『お転婆マリエッタ』より「イタリアン・ストリート・ソング」、
2) 喜歌劇『赤い水車』より「The Streets of New York」、
3) 喜歌劇『オレンジの花』より「A Kiss in the dark」―喜歌劇『マドモワゼル・モディスト』より「Kiss me again」、
4) 喜歌劇『赤い水車』より「Every Day is Ladies' Day」、
5) 喜歌劇『お転婆マリエッタ』より「Tramp, Tramp, Tramp」―喜歌劇『マドモワゼル・モディスト』より「I Want What I Want When I Want It」、
6) 喜歌劇『お転婆マリエッタ』より「Ah! Sweet Mystery of Life」、
7) 喜歌劇『おもちゃの国の赤ん坊たち』より序曲、
8) 喜歌劇『スウィートハーツ』より「スウィートハーツ」-喜歌劇「The Only Girl」より「When You're Away」、
9) 喜歌劇『赤い水車』より「Moonbeams」、喜歌劇『おもちゃの国の赤ん坊たち』より
10) 「おもちゃの行進曲」、
11) フィナーレ、
12) 喜歌劇『女魔法使い』より「Art's Calling for Me」
DECCA初CD化(CD 2: 1-11)
【演奏】
リン・ハレル(チェロ)(CD 1)、
キリ・テ・カナワ(ソプラノ)(CD 2: 12)、
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(CD 1)、
カマラータ(指揮)キングズウェイ交響楽団・合唱団(CD 2: 1-11)、
ステファン・バーロウ(指揮)ロンドン交響楽団(CD 2: 12)
【録音】
1986年10月(CD 1)、1975年7月(CD 2: 1-11)、1994年3月(CD 2: 12)、ロンドン
トランペットとオルガンが紡ぐヨーロッパ各国の厳かな響き
サイモン・プレストン/ドン・スミザーズ~『Sound the Trumpets』/トランペット作品集(2枚組)
トランペット奏者のロイビン三兄弟、コルネット奏者のドン・スミザーズがドイツ・グラモフォンとアーゴのアルバムにバロック作品を録音しました。オルガン奏者のサイモン・プレストンがすべての曲を演奏しています。
バロック作品では通常トランペットの伴奏はドラムで、この2つの楽器は軍楽で強い結びつきを持っています。これに対してオルガンは本来教会に関わるもので、トランペット、ティンパニとオルガンの組み合わせが最も成功するのは宗教的式典や儀式においてです。このアルバムではオリジナル作品でも編曲作品でも、歓喜に満ちたフィナーレでも美しいアリアでも、ドイツ、フランス、イタリア、イギリス各国の音楽形式の良さが引き出されています。CD2枚組。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
収録予定
【曲目】
《CD 1》
[トランペットとオルガンのための音楽]
1) ヘンデル:オラトリオ『サムソン』より「Awake the trumpet's lofty sound」、
2) ムーレ:ファンファーレ交響曲、
ブクステフーデ:
3) カンタータ『愛するキリスト者よ、今ぞ喜べ』よりファンファーレと合唱、
4) オルガンのためのシャコンヌ ホ短調、
J.S.バッハ:
5) 主よ人の望みの喜びよ、
6) カンタータ第137番より「力強き栄光の王たる主を讃えよ」、
7) カンタータ第130番より「Darum wir billig loben dich」、
8) カンタータ第41番より「Dein ist allein die Ehre」、
9) シャルパンティエ:凱旋行進曲と「Second Air de Trompette」
10) A.スカルラッティ:トッカータ、
11) ヘンデル:アリアと変奏曲、
パーセル:
12) ダブル・オルガンのためのヴォランタリー、
13) トランペットを吹き鳴らせ、
14) ヘンデル:トリオ・ソナタ第2番、
15) J.S.バッハ:カンタータ第31番よりソナタ、
16) ヘンデル:オラトリオ『ユダス・マカベウス』より「見よ、勇者は帰る」、
[トランペット協奏曲]
17) テレマン:3つのトランペットと2つのオーボエのための協奏曲ニ長調、
18) ヴィヴァルディ:2つのトランペットのための協奏曲ハ長調 /
《CD 2》
1) フランチェスキーニ:2つのトランペットのためのソナタ ニ長調、
2) アルビノーニ:トランペット協奏曲変ロ長調、
3) ラートゲーバー:2つのトランペットのための協奏曲変ホ長調、
4) テレマン:3つのトランペットのための協奏曲ニ長調、
[トランペットとコルネットのための音楽]
5) アンドレア・グロッシ:5声のソナタ第10番、
6) ブオナメンテ:2声のソナタ第4番、
7) ジョン・コプラリオ:組曲、
8) フレスコバルディ:2声のカンツォーナ第3番、
9) コレッリ:ソナタ ニ長調、
10) カッツァーティ:5声のソナタ『ラ・ビアンキーナ』、
11) ブオナメンテ:2声のソナタ第5番、
12) ヴィヴィアーニ:ソナタ第1番、
13) ヒンゲストン:ファンタジア、
14) ヴィヴィアーニ:ソナタ第2番
DECCA初CD化(CD 2: 5-14)
【演奏】
ハンネス・ロイビン、ヴォルフガング・ロイビン、ベルンハルト・ロイビン(トランペット)(CD 1, CD 2:1-4)、
Norbett Schmitt(ティンパニ)(CD 1:1-16)、
ドン・スミザーズ(トランペット、コルネット)(CD 2:5-14)、
サイモン・プレストン(オルガン、チェンバロ)、サイモン・プレストン(指揮)イギリス室内管弦楽団(CD 1:17, 18, CD 2:1-4)
【録音】
1985年11月、ドイツ、リューベック(CD 1:1-16)、1990年7月(CD 1:17, 18, CD 2:1-4)、1968年4月(CD 2:5-14)、ロンドン
画期的なバロック・オペラ録音を新規リマスタリング
レイモンド・レパード~カヴァッリ:歌劇『オルミンド』(2枚組)
収録予定
《CD1-2》
カヴァッリ:歌劇『オルミンド』全曲
【演奏】
オルミンド:ジョン・ウェイクフィールド(テノール)
Amida:ペーター=クリストフ・ルンゲ(バリトン)
Nerillo:Isabel Garcisanz(メッゾ・ソプラノ)
Sicle:ハネケ・ファン・ボルク(ソプラノ)
Melide:ジーン・アリスター(メッゾ・ソプラノ)
Erice:ユーグ・キュエノー(テノール)
Erisebe:アン・ハウエルズ(ソプラノ)
Mirinda:ジャーヌ・ベルビエ(メッゾ・ソプラノ)
Ariadeno:フェデリコ・ダヴィア(バス)
Osmano:リチャード・ヴァン・アラン(バス)
レイモンド・レパード(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1968年8月6、7、9、10日、イギリス、グラインドボーン
レッパードによるカヴァッリのオペラの復元版第2弾
レイモンド・レパード~カヴァッリ:歌劇『カリスト』(2枚組)
歌劇『オルミンド』から7年後の1951年、イタリアのバロック作曲家フランチェスコ・カヴァッリが台本作家のジョヴァンニ・ファウスティーニとともに完成させたもう一つのヴェネツィア・オペラのヒット作が『カリスト』です。ローマの詩人オーヴィッドの詩『Metamorphoses(変身物語)』から着想を得ています。女神ディアーヌに仕えるニンフ、カリストがディアーヌに拒絶され、神の王ジョーヴェの妻ジュノーネにクマの姿に変えられ、ジョーヴェによって人の姿に戻され、その忍耐と愛に報いて天空の星になることを約束されるという話です。このアルバムはレイモンド・レパードがカヴァッリを現代に蘇らせた復元版の第2作目で、バロック・オペラ録音部門で『ペンギン・レコード・ガイド』誌のロゼット賞を獲得しました。CD2枚組。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
収録予定
《CD 1-2》
カヴァッリ:歌劇『カリスト』全曲
【演奏】
La Natura:Marjorie Biggar(メッゾ・ソプラノ)
L'Eternit:イーニッド・ハートル(メッゾ・ソプラノ)
Il Destino:テレサ・カーヒル(ソプラノ)
ジョーヴェ:ウーゴ・トラーマ(バス)
メルクーリオ:Peter Gottlieb(バス)
カリスト:イレアナ・コトルバス(ソプラノ)
エンディミオーネジェイムズ・ボウマン(カウンターテノール)
ディアーナ:ジャネット・ベイカー(メッゾ・ソプラノ)
Linfea:ユーグ・キュエノー(テノール)
サティリーノ:Janet Hughes(メッゾ・ソプラノ)
パーネ:フェデリコ・ダヴィア(バス)
シルヴァーノ:オーウェン・ブラニガン(バス・バリトン)
ジュノーネ:テレサ・クビアーク(ソプラノ)
Eco::Isla Brodie(ソプラノ)
グラインドボーン祝祭合唱団
レイモンド・レパード(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1971年8月10-13日、イギリス、グラインドボーン)
ラモーの最初のオペラの初商業録音
サー・アンソニー・ルイス~ラモー:歌劇『イポリトとアリシ』(2枚組)
サー・アンソニー・ルイスはバーミンガム大学のバーバー・インスティテュートで毎年舞台化されるオペラの監督を務め、初めは地元の聴衆に、その後これらのデッカとアーゴの録音で世界中の聴衆に、バロック・オペラがもはや学者たちだけのものではなく、モーツァルトやプッチーニの作品のように生き生きとした力強いドラマを持っていることを伝えました。ジャン=フィリップ・ラモーはバッハやヘンデルと並ぶバロック作曲家であることは今では誰もが認めることですが、この『イポリトとアリシ』のような説得力のある強さを持った録音によるところが大きいでしょう。1965年7月、バーバー・インスティテュートの舞台の数ヵ月後にデッカのウェスト・ハムステッド・スタジオで録音されました。義母フェードルの息子イポリトへの愛、同じく絶望的なイポリトのアリシへの愛、そして多くの激しい神の裁きと罰が描かれています。CD2枚組。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
収録予定
《CD 1-2》
ラモー:歌劇『イポリトとアリシ』全曲
【演奏】
アリシ:アンジェラ・ヒッキー(ソプラノ)
イポリト:ロバート・ティアー(テノール)
女司祭:Sylvia Rhys-Thomas(ソプラノ)
フェードル:ジャネット・ベイカー(メッゾ・ソプラノ)
エノーヌ:パトリシア・ブランズ(ソプラノ)
ディアーヌ:ロー・ウッドランド(ソプラノ)
アルカス:エドガー・フリート(テノール)
テゼー:ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
ティジフォーヌ:ゲラルド・イングリッシュ(テノール)
プリュトン:ロジャー・ストールマン(バス)
運命の神Iジョン・ウィットワース(カウンターテノール)
運命の神II:キース・アーウェン(テノール)
運命の神III:ジョン・ノーブル(バリトン)
メルキュール:ナイジェル・ロジャーズ(テノール)
巫女:ジル・ゴメス(ソプラノ)
ネプチューン:クリストファー・ケイト(バス)
セント・アンソニー・シンガーズ
サーストン・ダート(チェンバロ)
サー・アンソニー・ルイス(指揮)イギリス室内管弦楽団
【録音】
1965年7月16、17、19、22日、ロンドン、ウェスト・ハムステッド、デッカ・スタジオ
南半球で最高のオルガンが紡ぎ出す人気曲の数々
ピーター・ハーフォード~シドニー・オペラハウスのオルガン演奏集
世界中でオルガンを弾く一方、出生地イギリスでの仕事を中心にしていたピーター・ハーフォードですが、それでもその長い演奏家人生を通してオーストラリアに渡ってオルガンのリサイタルを行うことが度々ありました。しかしながら、その衝撃と多様性においてシドニー・オペラハウスに作られたオルガンを超えるほど見事なものを弾くことはほとんどありませんでした。1979年5月に完成したこのオルガンは南半球で最も素晴らしいものの一つと見なされています。このオルガンもハーフォードのリズミカルで活気に満ちた演奏ももちろん、このクラシック・オルガンの人気曲のアルバムで不朽の名声を得ました。
(ユニバーサルミュージック/IMS)
収録予定
J.S.バッハ:1) トッカータとフーガ ニ短調BWV565
2) 主よ人の望みの喜びよ(ハーフォード編)
3) アルビノーニ/ジャゾット:アダージョ ト短調
4) クラーク:トランペット・チューン ニ長調(ハーフォード編)
5) メンデルスゾーン:結婚行進曲(劇音楽『夏の夜の夢』より)
6) フランク:コラール第2番ロ短調
7) ハーバート・マリル:カリヨン
8) ヘンリー・ウォルフォード・デイヴィス:Solemn Melody
9) シャルル=マリー・ヴィドール:トッカータ(交響曲第5番より)
【演奏】
ピーター・ハーフォード(シドニー・オペラハウスのオルガン)
【録音】
1982年8月20-22日、シドニー、シドニー・オペラハウス
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年03月19日 00:00