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ロト&レ・シエクル~ピリオド楽器によるマーラー「巨人」1893年版 花の章付き!

ロトのマーラー「巨人」

今年上半期最大のリリース!
あの「春の祭典」を凌ぐ衝撃!!
ロトとレ・シエクルがマーラーの「巨人」を
ついにピリオド楽器で再現!!!
それも「花の章」付き!!!!

ついにマーラーの「巨人」のピリオド楽器による演奏が登場しました!それもあのロトが、手兵レ・シエクルを率いての挑戦。マーラーの交響曲第5番と3番を、初演オーケストラであるケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団と録音して絶賛を受けているだけに、無視していられるクラシック・ファンはいないはず。

マーラーは1889年11月20日に初のオーケストラ作品である交響詩をブダペストで初演しました。その後1893年にハンブルグの宮廷指揮者に任命された際、その作品を改訂し、交響曲形式による音詩「巨人」と名付けました。徹底的にオーケストレーションを直し、あまりにベートーヴェン的だった序奏部を独創的な高周波のような弦のトレモロにし、木管を倍増、コールアングレやバスクラリネットなども加え、可能な限り自然の音をイメージさせるスコアにしました。第2楽章に「花の章」を含むこの第2版は、同年10月27日にハンブルクで初演されました。今回のロトとレ・シエクルの演奏はこの第2版によります。

ロトのコンセプトは「春の祭典」と同様にオリジナルの形へ戻すことで、削除された「花の章」の意義と重要性に着目し、この甘美な音楽が、続く荒廃の世界を強調する働きを持つことを強調しています。また、1894年最終稿でより合理的なオーケストレーションに改善される前の響きに若きマーラーの思いが現れているとし、実際感動的です。

レ・シエクルはもちろん作品が作られた時代のピリオド楽器を用いています。マーラーの頭にはドイツのオーケストラとウィーンでの勉強によって養われた音の理想があり、彼がその後ウィーン宮廷歌劇場とムジークフェラインのピットで慣れ親しんだ楽器を使うことに決まりました。オーボエはウィーン、フルート、クラリネット、ファゴット、トロンボーン、チューバはドイツ、ホルンとトランペットはドイツとウィーン製が選ばれました。これらは指遣い、穴、クラリネットのマウスピースさえも同時代のフランス製と全く違い、団員にとって全く新しい体験だったそうです。

管楽器は当時の独墺音楽独特のもので、フランスの楽器よりも音色は暗く、より力強いのが特徴。弦楽器は高弦はまさにガット、低弦はよったガットを用いています。

ロトはやや速めのテンポながら造型も大きく、ヴィブラート控え目、マーラーの「巨人」観が完全に覆される衝撃的な演奏です。2018年の録音で、強奏部でも豊かに響く録音も極上。超注目盤の登場です!
(キングインターナショナル)

【曲目】
マーラー:
交響曲第1番ニ長調「巨人」(1893年版 花の章付き)
【演奏】
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)レ・シエクル
【録音】
2018年3月、10月/フィルハーモニー・ド・パリ、2月/ニーム劇場、10月/シテ・ド・ラ・ミュジーク

カテゴリ : ニューリリース | タグ : GUSTAV MAHLER

掲載: 2019年03月27日 12:00