トム・ミッシュ、ロイル・カーナーとのコラボで話題!Jordan Rakei(ジョーダン・ラケイ)ニュー・アルバム『Origin』
ロンドンを拠点に活動するオーストラリア出身のマルチ・プレイヤー、ジョーダン・ラカイ。トム・ミッシュを筆頭としたロンドンの最旬ポップ・シーンと、同郷のハイエイタス・カイヨーテらが活躍するネオ・ソウル・シーンとのハイブリッドと形容される独自のサウンドを武器に台頭してきた彼は、ジョルジャ・スミス、トム・ミッシュ、サンファらUKの「今」を体現するトップアーティストらと並んでロイル・カーナーの最新作『Not Waving, But Drowning』にゲスト参加したことでも話題となった。そして遂に、賞賛を集めた『Wallflower』以来2年振りとなる待望の最新作『Origin』のリリースが6月14日(金)に世界同時リリース。
「Say Something」は90年代のヒップホップを彷彿させるサンプリングループに始まり、ジョーダンの歌声がソウルフルに響くグルーヴィーな1曲。「自分の信じていることを声を大にして叫ぼう」というのがテーマになっており、アルバムの主題である「AIシステムに立ち向かう人間の未来」が楽曲中でも表現されている。
ソウルフルで私的で開放的。ジョーダン・ラカイの〈Ninja Tune〉からは2作目となる今作『Origin』には、文句なしにその言葉が当てはまる。メロディはより明るくサウンドはさらに壮大で、その奥のヴィジョンはよりきめ細かく調和している。進化と再評価の過程を経て、大きな問い ー技術の発展とそれが我々の人間性に与える影響ー に取り組み、私生活での変化を受け入れながら戻ってきた彼が携えていたのは、明らかにディストピア的未来 ーとりわけチャーリー・ブルッカーの『ブラック・ミラー』や、マーガレット・アトウッドの『侍女の物語』、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』 ーにインスパイアされたアルバムだ。人間性や我々の存在意義に対するジョーダンの深い思索を活力の源としたこのアルバムは、テクノロジーの発達で感じる脅威に対応を迫られる主人公の旅を辿り、それがどんなふうに目の前の経験や人々から我々を遠ざけてしまうか、という問題を扱っている。
2015年にロンドンに移り住んだことで、ジョーダンはトム・ミッシュ、ロイル・カーナー、アルファ・ミスト(彼とは部屋をシェア)など、志を同じくするアーティストたちと交流を深めた。そのおかげで数多くのコラボレーションが誕生している。
また、今作で彼は大好きなスティーヴィー・ワンダーやスティーリー・ダンらの古典的なソングライティングと音楽性に目を向け、自身の作品の型に驚きと喜びを込める努力を重ねた。そして常にそこに、ア・トライブ・コールド・クエストやピート・ロック、9thワンダーの音楽に通じる、自然なスウィングと人間らしい感情を注ぎ込もうとしている。『Origin』でラカイは己の野心をスケールアップさせ、それを達成するための方法に意気揚々と取り組んでいるのだ。
【収録曲】
01. Mad World
02. Say Something
03. Mind's Eye
04. Rolling into One
05. Oasis
06. Wildfire
07. Signs
08. You & Me
09. Moda
10. Speak
11. Mantra
12. Always Coming [Bonus Track for Japan (BRC-598)]
ホセ・ジェイムズやフライング・ロータスらも実力を認める新世代ジャズ・ドラマーのリチャード・スペイヴン。ジョーダン・ラケイがお気に入りのようで、それぞれのアルバムで3曲参加!
タグ : ソウル/R&B
掲載: 2019年05月13日 14:55