ポーランドの古楽器集団「{oh!} オルキェストラ・ヒストリチナ」の新録音はヘンデル時代のイギリスを賑わせたイタリア人作曲家たちの合奏協奏曲集!
[参考音源:フランチェスコ・スカルラッティ:合奏協奏曲第4番
/{oh!} Orkiestra Historyczna]
バロック期英国で人気を博した、イタリア直送の合奏協奏曲
かつてのオランダやベルギー、英国などをよそに、フランスやスペインに次いで確実にヨーロッパ最大の古楽拠点になりつつあるポーランド。
そんなポーランド古楽界の充実度が如実にあらわれているオルキェストラ・ヒストリチナは南部カトーヴィツェ(ポーランド国立放送交響楽団の本拠)に拠点をおく古楽器集団。
その技量に注目したベルギーMUSOレーベルからの新録音のテーマは、ヘンデル時代の英国を賑わせたイタリア人作曲家たち!
コレッリが絶大な人気を博した当時、大家アレッサンドロ・スカルラッティの6歳年下の弟フランチェスコ・スカルラッティもかの地で活躍をみせ、ロンドンとダブリンで注目を集めていました。時おりしも英国では合奏協奏曲が大ブーム。編曲作品や他の作曲家の類例も含め、イタリア直送の芸術で英国人たちを夢中にさせたフランチェスコ・スカルラッティのセンスを、俊英古楽奏者たちが秀逸なセンスで現代に甦らせます。
Alpha初期の伝説的エンジニア、ユーグ・デショーとアリーヌ・ブロンディオによる自然派録音も魅力。国内仕様では邦訳もつく解説を紐解けば、本盤の存在意義にも深く納得がゆくのではないでしょうか。
(ナクソス・ジャパン)
『「英国へ渡った合奏協奏曲」~A.スカルラッティ、F.スカルラッティ、ジェミニアーニ、エイヴスン、コレッリ』
【曲目】
1-4) F.スカルラッティ:合奏協奏曲第2番 ハ短調
5-8) F.スカルラッティ監修(原作:A.スカルラッティ):合奏協奏曲第8番 ヘ長調
9-12) F.スカルラッティ:合奏協奏曲第3番 イ短調
13-16) F.スカルラッティ:合奏協奏曲第9番 ニ長調
17-20) エイヴスン編(原作:ジェミニアーニ):合奏協奏曲 ト長調(ジェミニアーニのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品1-1による)
21-24) ジェミニアーニ編(原曲:コレッリ):合奏協奏曲 ハ長調(コレッリのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5-3による)
25-28) F.スカルラッティ:合奏協奏曲第1番 ホ長調
29-32) F.スカルラッティ:合奏協奏曲第4番 ホ短調
【演奏】
{oh!} オルキェストラ・ヒストリチナ(古楽器使用)
マルティナ・パストゥシカ(指揮、ソロ・ヴァイオリン)
【録音】
2017年1月16~19日
シマノフスキ国立高等音楽学校、カトーヴィツェ(ポーランド南部)
[日本語解説付]
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年05月31日 00:00