世界初録音!エールハルト&ラルテ・デル・モンド~アントニオ・サリエリ“歌劇《ヴェネツィアの定期市》”(2枚組)
サリエリ若き日の傑作オペラ、世界初録音!
ミロス・フォアマン監督の有名な映画「アマデウス」の「アントニオ・サリエリ」は素晴らしいヒットを生み出しましたが、残念ながら、モーツァルトと同時代の最も有名な作曲家としてのサリエリのイメージに取り返しのつかない損害を与えてしまいました。
しかし独創的かつ普遍性を兼ね備えたサリエリの音楽は人気が高く、特にオペラ作曲家としてはヨーロッパ随一の存在でもありました。彼のオペラはロシア語やデンマーク語にも翻訳され、19世紀初頭年までヨーロッパ中で定期的に上演が行われていました。当アルバムが世界初録音となる歌劇『ヴェネツィアの定期市』は、22歳の時に作曲されたサリエリ2番目のオペラで、1772年1月29日にウィーンで初演され機知に富むオペラ・ブッファとして、ヨーロッパ中で高い評価を得た作品です。
このオペラは、サリエリが書いたオペラ約50作品の中でも最も際立っているものです。オペラ全曲を通じて、独創的なメロディや巧みなオーケストレーションによって活気あるヴァネツィアの街が色彩感豊かに描かれています。
モーツァルトは明らかにこの作品に関心をもち、このオペラ中のアリア「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲K.180を書いたのは、初演のわずか1年後でした。
近年、初期古典派時代の知られざる作曲家の作品などに取り組んでいるヴェルナー・エールハルトとラルテ・デル・モンドにとって今作は、2つ目のサリエリのオペラ録音。当時の歌唱法をマスターした新鋭歌手たちが起用され、WDRとの共同制作で、初演から約250年、そして約200年間忘れられていたオペラを復活させ録音したものです。ダイナミックな感情がたっぷり吹き込まれることによって、この知られざる傑作の世界初録音にふさわしい、充実度の高い演奏に仕上がっています。
リブレットと訳が掲載されている150ページものブックレット(イタリア語、ドイツ語、英語のみ)が付属しています。
(ソニーミュージック)
【曲目】
サリエリ:歌劇《ヴェネツィアの定期市》(全曲) 世界初録音
【演奏】
フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(ソプラノ)
フリオ・ザナージ(バリトン)
ディリアラ・イドリソヴァ(ソプラノ)
クリスティアン・アダム(テノール)
ナタリア・ルビス(ソプラノ)
エマヌエーレ・ダグアンノ(テノール)
ジョルジョ・カオドゥーロ(バリトン)
ヴェルナー・エールハルト(指揮)
ラルテ・デル・モンド(ピリオド楽器オーケストラ)
【録音】
2018年10月31日~11月4日、ドイツ、レーファークーゼン、エアホールングスハウス
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年07月29日 00:00