9月30日更新:随時更新!『アビイ・ロード』50周年記念!タワレコのビートルズ好きスタッフが選ぶビートルズ関連作品特集
選盤・コメント/難波店:赤瀧洋二
『アビイ・ロード』50周年記念エディション発売を記念して、全国のタワレコのビートルズ好きスタッフが関連作品をご紹介!『アビイ・ロード』の世界を深める一枚やザ・ビートルズ入門にも最適の一枚が見つかるかも?今回は難波店:赤瀧洋二氏の選盤、コメントでお届けします!
特にお勧めのアルバムは『Arthur Or The Declin And Fall Of The British Empire』The Kinks
60年代後半の音楽シーン(特に英国ロック)を語るうえで外せないのがコンセプト・アルバムだが、その中でもベストの一つに推したいのがこの作品。大英帝国が第二次世界大戦を通じて衰退していく様を、ホーン・セクションを絡めたソリッドなロック・サウンド、レイ・デイヴィスが書くセンチメンタルなメロディとシニカルでユーモラスな歌詞で描いた、作品全体に統一感のある大傑作だ。それに加えて特筆したいのが音質の良さ。デジタル機材を通っていないアナログ感溢れるディープなサウンドは、この時代の音楽が持つ代え難い魅力の一つ。是非LPレコードで歌詞カードを眺めながら聴いてほしい作品です!
特にお勧めのアルバムは『真実』Fiona Apple
フィオナ・アップルによる“アクロス・ザ・ユニバース”のカバーは、ゲイリー・ロス監督映画「プレザントヴィユ」(邦題「カラー・オブ・ハート」)の為に録音された曲で、このアルバムに日本盤ボーナス・トラックとして収録。(残念ながらサントラは現在廃盤!)ダウナーな魅力を放つ彼女にとってこの曲のカバーはあまりにもハマり過ぎで、原曲の持つ美しさと気怠さを捉えた歌唱っぷりはもうお見事。発表当時、ラジオでよく流れており、それを聴いた友人が『今流れてる“アクロス・ザ・ユニバース”のカバー最高!』って興奮気味にメールを送ってきたのが良い思い出です。
『POINT』Cornelius
後にも先にもこの作品と類似したものはないと言い切れるオンリーワンな傑作。実験性と普遍性を兼ね備えています。
選盤・コメント 難波店:赤瀧洋二
50周年を迎えた『アビイ・ロード』に関する印象や思い出
どんな時でも聴けるのが、この『アビイ・ロード』の良さ。あまり気が乗らない時に聴き始めても“マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー”か“オー!ダーリン”あたりで既に気分が高揚している、正に魔法のようなアルバムです。メロディやサウンド、演奏の良さは言うまでもありませんが、最近更に理解できるようになったのが歌詞の凄さ。難解(意味不明?)なジョン“カム・トゥギャザー”から愛についての哲学的なメッセージを放つポール“ジ・エンド”まで、4人の当時の置かれた状況や色の違いが感じられ、非常に面白いなと。もう絶対死ぬまで聴き続けます!
The Beatles『アビイ・ロード』50周年記念エディション 9/27(金)発売!
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タグ : Abbey Road 50th
掲載: 2019年09月27日 18:01