10月1日更新:随時更新!『アビイ・ロード』50周年記念!タワレコのビートルズ好きスタッフが選ぶビートルズ関連作品特集
選盤・コメント/渋谷店:北爪啓之
『アビイ・ロード』50周年記念エディション発売を記念して、全国のタワレコのビートルズ好きスタッフが関連作品をご紹介!『アビイ・ロード』の世界を深める一枚やザ・ビートルズ入門にも最適の一枚が見つかるかも?今回は渋谷店:北爪啓之氏の選盤、コメントでお届けします!
特にお勧めのアルバムは『ライヴ・クリーム VOL.2』Cream
ビートルズがライブを放棄してスタジオワークに勤しんでいた頃、クリームは巨大なアンプを積み上げて怒涛のライブワークを繰り広げていた。そんな彼らの私的ベストがこのライブ盤。ヒネリ皆無のタイトルといい近所の友達に頼んだようなダサいジャケといい、信じられないかも知れないが信じて欲しい。代表曲を交えた選曲もいいが、なにより尋常ならざるテンションで突き進む演奏が凄い。3人が楽器でボコボコ殴りあっているが如き破天荒な爆音サウンドは、もはやブルースなのかジャズなのかサイケなのかハードロックなのかなんだかわからんギラギラした熱気を孕んで比類がない。こんな奇妙な音楽はあの混沌の時代にしか生まれなかった。
特にお勧めのアルバムは『ロード・ソング』Wes Montgomery
ウェス・モンゴメリーはモダン・ジャズ・ギターの巨人だけど、この遺作はポップすぎるゆえか硬派なジャズ・ファンからは敬遠されがちだ。でも難しいこと考えずに肩肘張らず聴けば、ジェントリーに歌い上げるギターの響きが最高に心地好いアルバムでもある。ここでは”Yesterday"と”I'll Be Back"、2曲のビートルズ・ナンバーが取り上げられているが、どちらも豪奢なバロック風のアレンジが施されているのが面白い。ソフト・ロックを好きな人でも楽しめるんじゃないだろうか。
『SILLY POPS』bjons
タイトルはシティ・ポップならぬシリー・ポップスだけど、間違いなくシティ・ポップ好きの心の琴線をポロロンと鳴らすであろう一枚だ。roppenの渡瀬(G)&橋本(B)と、渡瀬の旧友・今泉(Vo&G)によるトリオのデビュー作で、古今のロック/ポップスに精通した3人+サポートの岡田(Dr)&谷口(Key)が繰り出す心地好いグルーヴ(抜群のコードワーク!)と、今泉のヤング奥田民夫的なぶっきらぼうなようでいて実にリリカルなヴォーカルが素晴らしい。叙情に満ちたメロディーが胸を衝く①⑤⑧、緩やかなシティ・グルーヴ②、現代版シュガーベイブともいうべきアップ・チューン⑤など、全8曲どれもがたまらなく良い。名作です。
選盤・コメント 渋谷店:北爪啓之
The Beatles『アビイ・ロード』50周年記念エディション 9/27(金)発売!
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タグ : Abbey Road 50th
掲載: 2019年09月30日 13:16