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David Byrne(デヴィッド・バーン)|鬼才スパイク・リー監督により映画公開!『American Utopia』のブロードウェイ・ライヴ音源

David Byrne(デヴィッド・バーン)

NYパンク・ムーヴメントの真っただ中に登場したアート的ニュー・ウェイヴ・バンド:トーキング・ヘッズでの活動を経て、その後ソロ・アーティストとしての音楽活動はもちろんのこと、フォトグラファー、映画音楽、ウェブ・ジャーナリスト、映像監督など多岐に亘る才能で自分にあるアートを表現し続ける鬼才、デイヴィッド・バーン。グラミー賞やゴールデン・グローヴ賞、さらにはアカデミー賞をも受賞するなど、その幅広い活動を通して高い評価を得ている。

その稀代の現代音楽家であるデイヴィッド・バーンの最新スタジオ・アルバムとなるのが、2018年3月に発売された『AMERICAN UTOPIA』。彼にとって約14年振りとなるこの作品は、米ビルボード誌200アルバム・チャートで第3位を獲得し、高い評価を集めた。そのアルバムが、この秋、ブロードウェイ・デビューを果たした。

ブロードウェイ・ショウのインスピレーションとなったのは、『AMERICAN UTOPIA』のコンサート・ツアーである。アルバムのレコーディングを行っていた時点から、これをライヴでやったらエキサイティングに違いないと感じていたデイヴィッドは、実際コンサート・ツアーが決まった時、頭にあった色々なアイディアや考えをステージに持ち込むことにしたという。その結果、デイヴィッドをはじめ、全てのミュージシャンがあらゆる”縛り”から解き放たれ、ステージを縦横無尽に動き回るという斬新なミュージカル・パフォーマンスが誕生した。ギターを手にしたデイヴィッドやバック・シンガーたちは勿論、ドラマーやキーボード奏者を含むバンド・メンバー全員が、ケーブルやコード、スタンドといったものから解き放たれ、それぞれ楽器を肩から下げ、ステージ上を踊ったり、フォーメーションを組んで行進したり、飛び回っているのだ。

最新アルバム『AMERICAN UTOPIA』の他、「Once In A Lifetime」や「Burning Down the House」など、トーキング・ヘッズの代表曲もセットに組み込まれている。9か月に亘り、世界27か国で150公演以上行われたそのライヴ・パフォーマンスについて、NME誌は「史上最高のライヴ・ショウになるかも知れない」と絶賛している。

ケーブルやモニターアンプ、マイクやキーボード・スタンド、ドラムセットを乗せるライザーが一切消えたステージに、舞台のどこからも出入りが自由にできる細い鎖のカーテン。一切のものを削ぎ落としたミニマルな空間は、それ故に観客の視線をミュージシャンの演奏とパフォーマンスに惹きつける。「観客に一番のインパクトを与えるのは、パフォーマーだということに私は気づいた。パイロを使ったり、これでもかというぐらいのビデオ・プロジェクションでわーっとぎゃーとか人を感心させることは出来るが、我々を最も心動かすのは、ステージの上にいる人だ。人と人の繋がりは、世界にあるどのギミックや仕掛けよりも、重みがあるしエモーショナルでもある。パフォーマーを前に出すことができたら、とても直感的でエキサイティングな繋がりが生まれると感じた」デイヴィッドは、『AMERICAN UTOPIA』のライヴ・パフォーマンスについてそう語っている。

音楽コンサートの範疇を超え、前衛舞台芸術の域にも入りそうな『AMERICAN UTOPIA』のライヴ・パフォーマンスを観た人の中には、「これは絶対ブロードウェイでやるべきだ」とデイヴィッドに進言するものもいたという。ツアーのように会場が変わることがなく、会場ごとに自分たちを合わせる必要がなくなる利点の他、これまでとは全く違う観客を前にするという新たなチャレンジを面白いと感じた彼は、これまでミュージカル作品で2回一緒に仕事をした経験を持つAlex Timbersをプロダクション・コンサルタントとして迎え、ライヴ・コンサートをブロードウェイ・パフォーマンスへと昇華させていった。

こうして完成した『AMERICAN UTOPIA ON BROADWAY』は、Karl MansfieldとMauro Refoscoが音楽監督を務め、Annie-B Parsonが振付とステージングを担当している。また舞台に立つのは、デイヴィッド・バーン本人と、彼とコンサート・ツアーをともにしたミュージシャンたちだ(Jacqueline Acevedo / Gustavo Di Dalva / Daniel Freedman / Chris Giarmo / Tim Keiper / Tendayi Kuumba / Karl Mansfield / Mauro Refosco / Stephane Sun Juan / Angie Swan / Bobby Wooten III)。憧れや苛立ち、願望や恐怖、そして可能性という名の希望…。理想郷へと続く道を示したアルバム『AMERICAN UTOPIA』。そして人によるライヴ・パフォーマンスが作り出す無限大の可能性を見せてくれた本ライヴ・アルバム『AMERICAN UTOPIA ON BROADWAY』――ミュージック・パフォーマンスが辿りついた一つの理想郷がここにある。

 

マルチな才能を持つ最高のミュージシャンとして知られるデイヴィッド・バーンと「ブラック・クランズマン」でオスカーを受賞した鬼才・スパイク・リー監督。現代アメリカを代表するふたりの才人の奇跡のコラボレーションがついに実現し、映画『アメリカン・ユートピア』がついに日本公開!

デヴィッド・バーン、14年振りのソロ・アルバム『American Utopia』をリリース>>>>

掲載: 2019年11月19日 18:03

更新: 2021年05月26日 11:36