イタリアの鬼才ジョヴァンニ・ベルッチによるベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
伊の超絶ヴィルトゥオーゾ、ベルッチ見参!
一味違う!ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集!
伝統あるフランスの老舗レーベル「カリオペ(Calliope)」のベートーヴェン生誕250周年記念リリースは、イタリアが生んだ現代の鬼才ピアニスト、ジョヴァンニ・ベルッチがソリストを務めるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集!
1965年、イタリアのローマで生まれたジョヴァンニ・ベルッチは、14歳までピアノが弾けなかったものの、突如としてその神懸った才能に目覚め、15歳でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を暗譜で演奏できるようになったという凄まじいエピソードの持ち主。
さらには16歳でリストの「死の舞踏」を弾いてデビューを果たし、ロシアの大巨匠ラザール・ベルマンに認められ弟子入りしたというのだから、その経歴にはただただ驚かされます。
師であるベルマンから受け継いだ解釈によりリスト弾きとして名を馳せているベルッチは、前述のエピソードが物語る通り、ベートーヴェン弾きとしてピアノ・ファンの中で知られている存在なだけに、今回のピアノ協奏曲全集の登場は大反響を巻き起こすこと必至です!
ベルッチは5曲の協奏曲全てを録音するにあたり、カデンツァに着目。ベートーヴェン自作はもちろんのこと、ブラームス、リスト、ブゾーニ、フォーレ、ライネッケ、シュターフェンハーゲン、グレン・グールド、そしてベルッチ自身など様々なカデンツァを採用するなど、このピアノ協奏曲全集に懸ける意欲と情熱、こだわりは圧巻です。
イタリアの鬼才ベルッチが5年の歳月をかけて完成させ、満を持して送り出すベートーヴェン。その独特のピアニズムはもちろんのこと、バラエティに富んだカデンツァにも要注目です。
(東京エムプラス)
【曲目】
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15(カデンツァ:ベートーヴェン、ライネッケ&グールド)
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19(カデンツァ:ベートーヴェン、シュターフェンハーゲン&ベルッチ)
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37(カデンツァ:ベートーヴェン、リスト、ブラームス&フォーレ)
ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58(カデンツァ:ベートーヴェン、ブラームス&ブゾーニ)
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73《皇帝》
【演奏】
ジョヴァンニ・ベルッチ(ピアノ)、
カスパル・ツェーンダー(指揮)、
ビール・ゾロトゥルン交響楽団
【録音】
2015年10月~2019年5月、パレ・デ・コングレ(ビール/ビエンヌ、スイス)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : BEETHOVEN 2020 ボックスセット(クラシック)
掲載: 2020年04月14日 18:30