ラヴェルも激賞したフランスの名団体カルヴェ弦楽四重奏団の貴重な戦後録音(LP2枚組)
ラヴェルも激賞した名カルテット
至高のフランス音楽を戦後の良質な録音で
貴重なインタビューの日本語訳も収録
Meloclassicレーベルからリリースされた貴重音源を初LP化。LP用にリマスターを施し、アナログのマスターテープを作った上でLP化しております。
ラヴェルにも激賞されたというカルヴェ四重奏団の演奏は、フランス音楽を聴くには避けて通れない名演奏と言えます。ラヴェルとドビュッシーの名作のみならず、ミヨーやサマズイユといった出会う機会の少ない作品の貴重な録音まで聴けるほか、カルヴェ本人が語る肉声インタビューを収録しており、さらにその日本語訳を解説書内に収めました。
カルヴェ四重奏団は、1919年パリにて第1ヴァイオリン奏者ジョセフ・カルヴェによって結成されたフランス随一の名カルテットです。ダンディ、フランセ、ロパルツ、アーンなどの作品の初演を手掛けると共に、ベートーヴェンやシューベルトといった古典にも優れた解釈を聴かせ、ぐんぐんと名声を高めましたが、ナチスドイツ占領下の1940年にやむなく解散。しかしメンバーを入れ替え、1944年に「新生」カルヴェ四重奏団が再結成され、数か月の練習期間を経て1945年にパリでデビューしました。新メンバーのモーリス・ユッソンは「カルヴェは卓越した指導者で、音楽の質を引き出すことに長けていた。彼は細部に至るまで丁寧で、けっして聴き飛ばすことをしなかった。とても大変だったが、人生における掛け替えのない経験となった」と振り返っています。戦後の活動も活発で、フランス国内のみならずザルツブルクやプラハ、エディンバラ、ベルリン、バルセロナなどで公演を行い、聴衆から大喝采を受けます。1950年、カルヴェの体調不良のため四重奏団は解散。その後は第2ヴァイオリンのシャンペイユが引き継ぎ、シャンペイユ四重奏団として数年活動が続きました。
(キングインターナショナル)
【曲目】
[LP1-A]
(1)ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 M. 35
[LP1-B]
(2)ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 L. 85
[LP2-A]
(3)ミヨー:弦楽四重奏曲第12番 ハ長調 Op. 252
[LP2-B]
(4)サマズイユ:弦楽四重奏のためのカンタービレと奇想曲
(5)ラヴェルとの出会いについて、ジョセフ・カルヴェへのインタビュー
【演奏】
カルヴェ四重奏団
【録音】
(1)(2)1946年8月2日、シュトゥットガルト国立劇場 / 南ドイツ放送 / ライブ録音
(3)(4)1948年11月29日、パリ / RDF スタジオ/ フランス放送協会 / スタジオ録音
(5)1972年9月21日、パリ / アンドレ・ペイレーニュ(インタビュアー)