エレーヌ・グリモー、待望の新録音!『The Messenger』~モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、シルヴェストロフ:使者、ほか
[Deutsche Grammophon 公式チャンネルより]
モーツァルトと現代作曲家、かつてあった世界と現代を“使者”がつなぐ魅力的なアルバム
エレーヌ・グリモーがモーツァルトとウクライナの現代作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937年生まれ)を並べた魅力的な最新アルバムを、ザルツブルクで録音しました。
グリモーは、ポストモダン派とも新古典派ともいわれているシルヴェストロフの音楽に長い間情熱を傾けてきました。「アルヴォ・ペルトのように、シルヴェストロフの音楽は和声的で、弱さとは無縁、自らの正義で啓発し、飾らない力強さがあります」とエレーヌは語っています。
なぜこれほどエレーヌが関心を寄せているのか、それは作曲家自身の次の言葉が示唆しています。「私は新しい音楽を書いているのではありません。私の音楽はすでにある音楽への答えやこだまなのです」。
このアルバムの選曲に際して、グリモーは全体の演出に合うモーツァルトの音楽を慎重に選びました。モーツァルトの有名な未完のニ短調幻想曲から、27曲あるピアノ協奏曲の中で最もよく知られた1曲(そして2曲のみの短調のうちの1曲)に切れ目なく入ります。ハ短調幻想曲はここでは「モーツァルトの終わり」であり、新しい始まりでもあります。
シルヴェストロフの『使者』はモーツァルトを思わせるテーマで始まり、使者のように、現在とかつてあった世界とをつなぎます。憂鬱と希望、悲しみと豊かさがモーツァルトとシルヴェストロフ双方の作品から感じられます。『使者』はシルヴェストロフの最もよく演奏される作品の一つであり、亡くなった妻のラリッサ・ボンダレンコに捧げられています。
ここではエピローグとしての役を果たしている『2つのディアローグとあとがき』は、シューベルトやワーグナーへの道を示しています。
(ユニバーサルミュージック)
『The Messenger』
【曲目】
モーツァルト:
1. 幻想曲 ニ短調 K.397
2-4. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
5. 幻想曲 ハ短調 K.475
シルヴェストロフ:
6. 使者(ピアノと弦楽のための)
7-9. 2つのディアローグとあとがき(I. Wedding Waltz/II. Postlude/III. Morning Serenade)
10. 使者(ピアノ・ソロのための)
【演奏】
エレーヌ・グリモー(ピアノ)
カメラータ・ザルツブルク(2-4, 6-9)
【録音】
2020年1月22-27日
ザルツブルク大学講堂
[限定盤]
[お詫び]
こちらの「通常版」は発売延期未定となり、2020年11月13日(金)現在で発売の見込みが立っておりません。お急ぎのお客様は上記「限定盤」をお求めいただければ幸いです。
[限定盤]