今年のテーマは「愛」!ゲルギエフ&ウィーン・フィル、ヨナス・カウフマン~ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート2020
[Sony Classical 公式チャンネルより]
今年のテーマは「愛」!しかもヨナス・カウフマンがゲストに登場!
毎年ウィーンの聴衆を熱狂させる記念碑的コンサートのライヴ。ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事で、2004年の開催以来、初夏のウィーンの風物詩として定着している「ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート」。ユネスコの世界遺産にも指定されているシェーンブルン宮殿を舞台に行われるオープンエアの演奏会の模様は世界の60カ国以上に生中継(もしくは録画放送)されています。
このコンサートはこれまで、ゲルギエフ、バレンボイム、ヴェルザー=メスト、マゼール、エッシェンバッハ、メータ、ドゥダメル等が登場など、錚々たる指揮者陣の起用というだけでなく、ピアニストのラン・ランやソプラノのネトレプコらも登場していることからも、ウィーン・フィルにとって最も重要なコンサートという位置付けがなされていることがわかります。
ソニー・クラシカルは2013年からこの「サマー・ナイト・コンサート」をCDと映像ソフトで発売していますが、その第8回目となる今年2020年は、巨匠ワレリー・ゲルギエフが、2011年、2018年に続き3度目の登壇となります(通算では4回目)。
今年は、新型コロナウイルス、Covid-19パンデミックの封じ込めに関する現在の状況と政府の規制により、毎年6月に行われているこのコンサートは2020年9月18日に変更し、無観客で開催されることとなりました。今年のテーマは「愛」で、R.シュトラウスの「ばらの騎士」、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」、そしてモーリス・ジャールによる映画「ドクトル・ジバゴ」からの組曲などがプログラミングされていて、期待度が膨らみます。またどの曲も華麗なウィーンの響きと個性とゲルギエフの解釈が相互に作用した濃厚な抒情のコントラストで、聴きごたえ十分な音楽となること間違いなしです。
そして今回テノールのスター、ヨナス・カウフマンが初登場し、お得意のウェルテルとカラフのアリア、そしてオペレッタのアリア1曲を披露! ウィンナ・リートとオペレッタのアリアを歌いあげたアルバム『ウィーン』でもウィーン・フィルと共演して息の合ったところを見せたばかりのカウフマンですが、持ち味であるドラマティックな表現力に魅了されること間違いなし。
(ソニーミュージック)
『ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート2020』
【収録予定曲】
R.シュトラウス:
1.楽劇「ばらの騎士」組曲より 第1幕への前奏~銀のばらの贈呈(第2幕)
ワーグナー:
2.楽劇「トリスタンとイゾルデ」より 愛の音楽[ストコフスキー編]*(抜粋)
オッフェンバック:
3.歌劇「ホフマン物語」より 舟歌
マスネ:
4.歌劇「ウェルテル」より 春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか
メンデルスゾーン:
5.劇音楽「真夏の夜の夢」より スケルツォ
カールマン:
6.喜歌劇「伯爵令嬢マリッツァ」より ウィーンへ愛をこめて
モーリス・ジャール:
7.「ドクトル・ジバゴ」組曲
ハチャトゥリアン:
8.バレエ音楽「スパルタカス」より スパルタカスとフリージアのアダージョ
プッチーニ:
9.歌劇「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ
[アンコール]
ジーツィンスキー
10. ウィーン、わが夢の街
J.シュトラウス2世
11.ワルツ「ウィーン気質」作品354
【演奏】
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨナス・カウフマン(テノール:4, 6, 9, 10)
※ウィーン・フィルが今回初めて演奏会で演奏する作品(2, 7, 8)
【録音・収録】
2020年9月18日、ウィーン、シェーンブルン宮殿でのライヴ・レコーディング