ドロテー・ミールズの新録音はヘンデルがロンドンで作曲した音楽を集めた『ヘンデルのティー・タイム』
バロックの歌姫ドロテー・ミールズによる、詩的で美しい室内カンタータとアリア集。
「彼女の清らかで美しい歌声を聞くことは、とても特別な喜びです」(『オペラグラス』誌)。
ドロテー・ミールズは、17~18世紀音楽において最も素晴らしい理解者の一人であり、彼女の独特の音色と感動的な歌唱は様々な演奏で賞賛されています。特にドイツ・ハルモニア・ムンディへの録音のすべては非常に高い評価を受け、ドイツのエコー賞やオーパス・クラシック賞などの権威ある賞を受賞しています。
最新録音『ヘンデルのティー・タイム』では、ベルンで結成されたピリオド楽器アンサンブルの「フライタークスアカデミー」と組んで、ヘンデルがロンドンで作曲した音楽をコンパイル。ヘンデルが最初に英語で書いたカンタータ「ヴィーナスとアドニス」、詩的な表現力に長けた「私の胸は騒ぐ」「英語の歌(バッカスと携挙)」と「ドイツ語のアリア集」など、ロンドンの音楽界で確固たる人気を得るきっかけとなった名作を収録しています。
さらにこのアルバムには、ヘンデルの初期~円熟期の器楽曲であるトリオ・ソナタとコンチェルト、さらには、彼の生涯の中でも傑出した人気を博した曲「調子の良い鍛冶屋」が、歌曲の間に挿入されています。「調子の良い鍛冶屋」は、19世紀初頭以降に付けられたタイトルですが、ヘンデルの音楽が彼の死後もその比類のない名声を手にしたことを証明するものです。ボーナストラックとして、ヘンリー・パーセルによる感動的なアリア「嘆きの歌」を収録。
(ソニーミュージック)
『ヘンデルのティー・タイム』
【曲目】
ヘンデル:
1. カンタータ『ヴィーナスとアドニス』HWV 85
2. 4声のコンチェルト ニ短調 HWV deest
3. 24のイギリスの歌 HWV 228 より「バッカス」「携挙」
4. トリオ・ソナタ第5番 ト長調 HWV 384
5. カンタータ『私の胸は騒ぐ』HWV 132b
6. 組曲第5番 ホ長調 HWV 430 より エアと変奏「調子の良い鍛冶屋」
7. ドイツ語のアリア『燃え立つようなばら、大地の飾り』HWV 210
8. ドイツ語のアリア『かわいい矢車草の花』HWV 204
9. ドイツ語のアリア『私の魂は見ながらにして聴く』HWV 207
パーセル:
10. 歌劇『妖精の女王』Z 629より「嘆きの歌」
【演奏】
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
フライタクスアカデミー(ピリオド楽器アンサンブル)
【録音】
2020年2月10-14日、チューリヒ、ブルーネンホフ、チューリヒ放送第1スタジオ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2020年10月05日 00:00