ドロテー・オーバーリンガー&ドロテー・ミールズによるイタリア・バロックの美しいクリスマス・アルバム!『パストラーレ』
イタリア・バロック音楽による美しいクリスマス・アルバム。
毎年、待降節の時期になると、羊飼いたちは山から下りてきて、ローマやナポリなどイタリアの街角や商店にある聖母の小さな祭壇の前で演奏し、歌い、住民たちは喜び食べ物やワイン、お金で報われました。
ドロテー・オーバーリンガーは、こうしたイタリアの牧歌的なクリスマスの伝統に触発されて、バロック時代のクリスマスにちなむ協奏曲や声楽曲でこのアルバムを構成しています。
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)のカンタータ「おお、貧しきベツレヘムは」では、バロックの名ソプラノ歌手ドロテー・ミールズが共演。
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)の色彩豊かなクリスマス協奏曲、ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675-1729)の「冬」は、冬という季節をダイナミックに解釈し、氷のような風、当時「戦争と平和」の時代、そして陽気で静かな時間の両方を表現しています。
ヘンデルのオルガン協奏曲ヘ長調は、実はリコーダー・ソナタが元になっていたとされ、オーバーリンガーはこの作品をリコーダー用に復元し、さらに弦楽器と通奏低音による独自の装飾を加えて演奏しています。
また、ヴィヴァルディの美しいリコーダー協奏曲ハ長調には、ハーディガーディやバグパイプの旋律、ドローンの持続など、イタリアの牧歌的な伝統と結びついた素朴な要素が聴かれます。
彼女のリコーダーの柔軟性、輝きによって、これまでとはひと味違うクリスマスの雰囲気を楽しむことができます。
※19658745262と同内容に加え、ドイツの俳優マティアス・ブラントによる、イタリアの絵本からのキリストのお話の朗読(ドイツ語)を追加収録版もリリースされます。
(ソニーミュージック)
※この「物語朗読付き」バージョンは、19658745262の収録内容に加えて、ドイツの俳優マティアス・ブラントによるクリスマスのお話の朗読(ドイツ語)が曲間に入っています。
【曲目】
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
合奏協奏曲 ト短調 Op.6-8「クリスマス協奏曲」
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
オルガン協奏曲 ヘ長調Op.4-5 HWV.293(リコーダー・ソナタ ヘ長調HWV.369)による、リコーダーと弦楽と通奏低音のための編曲版
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725);
カンタータ「おお、貧しきベツレヘムは」(イエス・キリスト御降誕のためのカンタータ・パストラーレ)
アルフォンソ・マリア・デ・リゴリ(1696–1787):
「星空からの訪れ」(ナポリのクリスマス・キャロル)
ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675-1729):
「四季によるスケルツォ・アルモニコ Op.3」より「冬」
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
リコーダー協奏曲 ハ長調 RV.443
フランシスコ・ソト・デ・ランガ(1534-1619):
14世紀の聖なるクリスマスのための宗教的ラウダ「ひとりのみどりご」
ヨハン・クリストフ・ペツ(1664 - 1716):
クリスマス協奏曲 ヘ長調 より 第6楽章:パッサカリア
【演奏】
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
ドロテー・オーバーリンガー(リコーダー、指揮)
アンサンブル1700
【録音】
2021年12月1-4日、ケルン、《風船》ホール
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年10月14日 12:00