ドロテー・オーバーリンガー&アンサンブル1700~『アレッサンドロ・スカルラッティ~バロック・インフルエンサ』
ナポリ楽派の始祖アレッサンドロ・スカルラッティの多彩な相貌を刻んだオーバーリンガー会心のアルバム
リコーダーの名手ドロテー・オーバーリンガーは、ルネッサンスからバロック時代の感情や情熱といった要素をより豊かに表現できる新たな音楽語法で高い評価を得ています。このアルバムではオペラにおけるナポリ楽派の始祖と考えられている、当時最も影響力のあった---つまり文字通りインフルエンサーだった―――イタリア人作曲家の一人であるアレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)の優れた音楽、シンフォニア、コンチェルト、ソナタ、セレナータ、カンタータの多彩な音楽作品を録音しました。
「フォリアのアリアによる29のパルティータ」は、ソプラノ・リコーダー、オブリガートのチェロ、チェンバロとギターのために新しく編曲され、エレガントで声楽的、情感に満ちた音律と豊かな和声の語彙を示しています。さらに素晴らしい声楽曲も収録されており、セレナータ『愛の園』でのアドーネのアリアを歌うのはエラート・レーベルより衝撃的なデビューを飾ったソプラニスタのブルーノ・デ・サ。美しいカンタータ「フィレン、愛する人よ」ではアルトのヘレン・ラスカーがゲスト参加し、作品の魅力をひきだしています。
(ソニー・ミュージック)
【曲目】
アレッサンドロ・スカルラッティ:
セレナータ『ヴィーナスとキューピッド』~ シンフォニア
リコーダー協奏曲 第9番 イ短調
セレナータ『愛の園』
~シンフォニア
~アリア:Piu non m'alletta e piace*
~レチタティーヴォ:Venere, assai ti deggio*
~アリア:Con battaglia di fiero tormento*
合奏協奏曲形式のシンフォニア 第7番 ト短調 RosS 533.7
シンフォニア・アヴァンティ・ラ・セレナータ『クロリス、ドリーニ、アモーレ』
カンタータ『フィレン、愛する人よ』**
フォリアのアリアによる29のパルティータ
合奏協奏曲形式のシンフォニア 第9番 ト短調 RosS 533.9
【演奏】
ブルーノ・デ・サ(ソプラニスタ)*
ヘレナ・ラスカー(アルト)**
アンサンブル1700
ドロテー・オーバーリンガー(指揮、リコーダー)
【録音】
2022年10月24-27日、ドイツ、ヴッパータール、インマヌエル教会
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年09月22日 00:00