ベートーヴェンが所有していたエラール社のピアノのレプリカを用いたトム・ベギン渾身の録音!
Tom Beghin (C) Johan Vanbrabant
現代屈指のピアノ製作者マーネが手掛けたレプリカ!
ベートーヴェンが所有していたエラールの響きを再現したベギン渾身のアルバム!
ベートーヴェン・イヤーにふさわしいディスクがEVIL PENGUIN RECORDSからもリリース!ベートーヴェンが所有していたエラール社のピアノのレプリカを用いたトム・ベギン渾身の録音です!
1803年10月、ベートーヴェンは新しいピアノと出会いました。それはベートーヴェンにとってはじめての外国製のピアノで、エラール・フレール(エラール社)が献呈した68鍵、5オクターブ5度のフランス製の楽器でした。この楽器はシリアルナンバー133が付番されており、これは1797年以降にパリのエラール社が製造した133台目のものであることを示しています。ベートーヴェンはこの楽器に魅了され、これまで触れてきたウィーンの楽器の音色とタッチの違いに驚き、新たな作品を書き上げました。
トム・ベギンはベートーヴェンが新しい楽器を手に入れて間もなく書き始めた1803年から1807年までのピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」、第22番、第23番「熱情」を主軸に、ベートーヴェンと同時代に生きたダニエル・シュタイベルトのピアノ・ソナタ ト長調 Op.64(1805年作曲)とルイ・アダンのピアノ・ソナタ ハ長調 Op.8-2(1801年作曲)を演奏。ベートーヴェンと彼の楽器を通した興味深いアルバムが完成しました。
レプリカを製作したのは歴史的ピアノの修復で世界的に有名なベルギーのピアノ製作者、クリス・マーネによるもの。見事に作り上げたこのレプリカで、ベートーヴェンが思い描いた世界に誘います。136ページにも及ぶ充実のブックレット(英語)には楽器の写真もふんだんに掲載されております。また、このブックレットにはベートーヴェンが所有していたエラールの楽器についての動画が見られるQRコードもついております。非常に貴重な資料としても注目です。
(キングインターナショナル)
【曲目】
[CD1]
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58より第2楽章「アンダンテ・コン・モート(第2部)」(1'46)
ルイ・アダン(1758-1848):「コンセルヴァトワールのピアノ教本」より練習曲第48番(0'33)
アダン:ピアノ・ソナタ ハ長調 Op.8-2(31'53)
ベートーヴェン:「エロイカ」のスケッチブックからの練習曲(0'37)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」より第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」(16'47)
ベートーヴェン:アレグレット WoO 56(1'55)
ベートーヴェン:アンダンテ・グラツィオーソ・コン・モート WoO 57(8'39)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」より第2楽章「アレグレット・モデラート / プレス
ティッシモ」(12'33)
【ボーナス・トラック】
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」よりイントロダクション「アダージョ・モルト」(3'09)
[CD2]
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.54(12'53)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」(25'01)
ダニエル・シュタイベルト(1765-1823):ピアノ・ソナタ ト長調 Op.64(44'38)
【演奏】
トム・ベギン(フォルテピアノ/ベートーヴェン所有のエラール・フレール製(1803年製作)のレプリカ、クリス・マーネ(2006年製作))
調律=430Hz
【録音】
セッション録音:2019年2月11-15日/アカデミーザール、シント=トロイデン(ベルギー)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : BEETHOVEN 2020
掲載: 2020年11月20日 12:00