各時代の名歌手が登場するデッカのオペラ・ハイライト集を集大成!『オペラ・ガラ』(20枚組)
[Eloquence Classics 公式チャンネルより]
各時代の名歌手が登場するオペラ・ハイライト集の集大成
アダンからザンドナーイまで、1953年から1996年に録音された28タイトルのデッカ・オペラ録音がCD20枚にまとめられました。ほとんどがハイライト集のアルバムとして録音され、その多くが長い間入手不可能だった音源です。歌唱はすべてその時代の最高の歌手たちによるもので、今回新規リマスタリングされての発売となります。
ひと昔前、録音された音楽が今よりずっと手に入りにくかった時代、オペラの全曲セットは高価な贅沢品でした。それでも他のジャンルと違ってオペラや歌手たちはクラシック音楽の聴衆の想像力をかきたてていました。LPの出現で人気のアリアや楽曲を含む1時間を超える舞台作品のハイライト集が1枚に収録されて購入しやすくなり、ショルティの『ニーベルングの指環』全曲の価格に躊躇した人たちは、ビルギット・ニルソンが片面で「ブリュンヒルデの自己犠牲」を、別の片面では『サロメ』のクライマックス・シーンを歌う録音を手に入れることができるようになったのです。
レジーナ・レズニックのクイックリー夫人、ルイジ・アルヴァのフェントン、マリリン・ホーンのカルメンの初録音や、リチャード・ボニング、ジョーン・サザーランド夫妻による珍しいバロック・オペラ(ボノンチーニ、グラウン、ヘンデル)も聴くことができます。チマローザの『宮廷楽士長』、ヴォルフ=フェラーリの『スザンナの秘密』といった1幕のオペラ、ワーグナーの『ワルキューレ』の第1幕と第3幕も収録されています。
そしてハイライト・アルバムにはさまざまなアーティストが登場します。ベルリオーズの『ファウストの劫罰』とマスネの『ウェルテル』ではギリシャ生まれのフランス人メッゾ・ソプラノ歌手イルマ・コラッシ、ロッシーニの珍しいオペラにはマリリン・ホーン、R.シュトラウスの有名なヒロインを歌うリーザ・デラ・カーザなど。
CD20枚組BOX仕様。ブックレットにはオペラ・ハイライト集についての新規エッセー、レズニック、ニルソン、サザーランドなどの貴重な写真が掲載されています。
(ユニバーサルミュージック)
『オペラ・ガラ』
【収録内容】
《CD 1》
1-28) アダン:歌劇『闘牛士』
【演奏】
ミシェル・トランポン(バス・バリトン:ドン・ベルフロール)、スミ・ジョー(ソプラノ:コラリーヌ)、ジョン・エイラー(テノール:トラコラン)、リチャード・ボニング(指揮)ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団
【録音】
1996年6月、ウェールズ
《CD 2》
1-5) ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』(抜粋)
6-9) マスネ:歌劇『ウェルテル』(抜粋)
【演奏】
イルマ・コラッシ(メッゾ・ソプラノ:マルグリート[1-5]、シャルロット[6-9])、ラウル・ジョバン(テノール:ファウスト[1-5]、ウェルテル[6-9])、アナトール・フィストゥラーリ(指揮)ロンドン交響楽団
【録音】
1954年10月、ロンドン
《CD 3》
ビゼー:1-7) 歌劇『カルメン』(抜粋)
【演奏】
マリリン・ホーン(メッゾ・ソプラノ:カルメン)、マリア・ペレグリーニ(ソプラノ:フラスキータ)、Gwyneth Griffiths(ソプラノ:メルセデス)、Michele Molese(テノール:ドン・ホセ)、デイヴィッド・ボウマン(テノール:ダンカイロ)、フランシス・エガートン(バス:レメンダード)、ヘンリー・ルイス(指揮)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
8-10) 歌劇『真珠採り』(抜粋)
【演奏】
ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ:レイラ)、リベロ・デ・ルカ(テノール:ナディール)、ジャン・ボルテール(バス:ズルガ)、アルベルト・エレーデ(指揮)パリ音楽院管弦楽団
11-15) グノー:歌劇『ミレイユ』(抜粋)
【演奏】
ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ:ミレイユ)、ピエール・ジャノッティ(テノール:ヴァンサン)、アルベルト・エレーデ(指揮)パリ・オペラ・コミック国立歌劇場管弦楽団
【録音】
1970年6月、ロンドン(1-7)、1953年10月、パリ(8-15)
《CD 4》
1-4) ボーイト:歌劇『メフィストーフェレ』(抜粋)
【演奏】
ニコライ・ギャウロフ(バス:メフィストーフェレ)、フランコ・タリアヴィーニ(テノール:ファウスト)、シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指揮)ローマ歌劇場管弦楽団・合唱団
【録音】
1966年9月、ローマ
《CD 5》
1-20) ボノンチーニ:歌劇『グリゼルダ』(抜粋)
【演奏】
ラウリス・エルムス(メッゾ・ソプラノ:グリゼルダ)、ジョーン・サザーランド(ソプラノ:エルネスト)、モニカ・シンクレア(メッゾ・ソプラノ:Gualtiero)、マルガレータ・エルキンス(メッゾ・ソプラノ:Almirena)、スピーロ・マラス(バス:Rambaldo)、アンブロジアン・シンガーズ、リチャード・ボニング(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1966年8月、ロンドン
《CD 6》
1-16) グラウン:歌劇『モンテズマ』(抜粋)
【演奏】
ラウリス・エルムス(メッゾ・ソプラノ:モンテズマ)、ジョーン・サザーランド(ソプラノ:Eupaforice)、ジョセフ・ウォード(テノール:Tezeuco)、ラエ・ウッドランド(ソプラノ:Pilpatoe)、エリザベス・ハーウッド(ソプラノ:Erisenna)、モニカ・シンクレア(メッゾ・ソプラノ:Fernando Cortez)、アンブロジアン・シンガーズ、リチャード・ボニング(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1966年8月、ロンドン
《CD 7》
1-11) ヘンデル:歌劇『ジュリアス・シーザー』(抜粋)
【演奏】
ジョーン・サザーランド(ソプラノ:クレオパトラ)、マルガレータ・エルキンス(メッゾ・ソプラノ:ジュリアス・シーザー)、マリリン・ホーン(メッゾ・ソプラノ:コルネーリア)、リヒャルト・コンラート(テノール:セクストゥス)、モニカ・シンクレア(メッゾ・ソプラノ:Ptolemy)、リチャード・ボニング(指揮)ロンドン新交響楽団
【録音】
1963年7月、ロンドン
《CD 8》
1-16) カールマン:喜歌劇『伯爵令嬢マリツァ』(抜粋)
【演奏】
マーリカ・ネーメト(ソプラノ:伯爵令嬢マリツァ)、モニカ・ダールベリ(ソプラノ:リーザ)、ソーニャ・ドラクスラー(ソプラノ:マーニャ)、ペーター・ミニッヒ(テノール:タシロ伯爵)、ヘルベルト・プリコパ(バリトン:コローマン・ジュパン男爵)、ウィーン・フォルクスオーパー合唱団、アントン・パウリク(指揮)ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
【録音】
1958年11月、ウィーン
《CD 9》
1-14) レハール:喜歌劇『メリー・ウィドウ』(抜粋)
【演奏】
ジョーン・サザーランド(ソプラノ:ハンナ・グラヴァリ)、ヴェルナー・クレン(テノール:ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵)、ヴァレリー・マスターソン(ソプラノ:ヴァランシエンヌ)、レジーナ・レズニック(メッゾ・ソプラノ:Zo-Zo)、ジョン・ブレックノック(テノール:カミーユ)、フランシス・エガートン(テノール:ラウール・ド・サンブリオッシュ)、グレーム・イーワー(バリトン:ニェーグシュ)、アンブロジアン・シンガーズ、リチャード・ボニング(指揮)ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1977年8月、ロンドン
《CD 10》
ロッシーニ:
1-2) 歌劇『コリントの包囲』(抜粋)
3-4) 歌劇『湖上の美人』(抜粋)
【演奏】
マリリン・ホーン(メッゾ・ソプラノ)、アンブロジアン・シンガーズ、ヘンリー・ルイス(指揮)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1972年2月、ロンドン
《CD 11》
R.シュトラウス:歌劇『アラベラ』より
1)「でもこの人は私に相応しい人ではないわ」
2)「マンドリカ、それは良かった」
【演奏】リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ:アラベラ)、ヒルデ・ギューデン(ソプラノ:ズデンカ)、アルフレート・ペル(バリトン:マンドリカ)、ルドルフ・モラルト(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
3)「本当に私のための人が―そう私は自分に言ったのです」
4-8) 歌劇『カプリッチョ』(終幕)
9) 歌劇『ナクソス島のアリアドネ』より「すべてのものが清らかである国が」
【演奏】
リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ:アラベラ[3]、伯爵令嬢マドレーヌ[4-8]、アリアドネ[9])、パウル・シェフラー(バリトン:マンドリカ)(3)、フランツ・ビールバッハ(バス:家令)(4-8)、ハインリヒ・ホルライザー(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
10) 歌劇『ナクソス島のアリアドネ』より「偉大なる王女さま」
モーツァルト:
11)「わが憧れの希望よ…ああ、あなたはいかなる苦しみか知らない」K.416
12)「いいえ、あなたにはできません」K.419
【演奏】
イルゼ・ヘルヴェヒ(ソプラノ)、ヨーゼフ・クリップス(指揮)ロンドン交響楽団
【録音】
1952年5月(1, 2)、1954年4月(3-9)、ウィーン、1951年1月、ロンドン(10-12)
《CD 12》
1-4) R.シュトラウス:歌劇『ばらの騎士』(抜粋)
【演奏】
レジーヌ・クレスパン(ソプラノ:元帥夫人)、エリーザベト・ゼーダーシュトレーム(ソプラノ:オクタヴィアン)、ハインツ・ホレチェック(バリトン:フォン・ファニナル)、ヒルデ・ギューデン(ソプラノ:ゾフィー)、ウィーン国立歌劇場合唱団、シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1964年9月、ウィーン
《CD 13》
1-5) ヴェルディ:歌劇『アイーダ』(抜粋)
【演奏】
ビルギット・ニルソン(ソプラノ:アイーダ)、グレース・ホフマン(メッゾ・ソプラノ:アムネリス)、ルイージ・オットリーニ(テノール:ラダメス)、ルイ・キリコ(バリトン:アモナスロ)、サー・ジョン・プリッチャード(指揮)コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
【録音】
1963年4月、ロンドン
《CD 14》
1-7) ヴェルディ:歌劇『ファルスタッフ』(抜粋)
【演奏】
フェルナンド・コレーナ(バス:ファルスタッフ)、イルヴァ・リガブーエ(ソプラノ:アリーチェ)、リディア・マリンピエトリ(ソプラノ:ナンネッタ)、フェルナンダ・カドーニ(メッゾ・ソプラノ:メグ・ペイジ)、レジーナ・レズニック(メッゾ・ソプラノ:クイックリー夫人)、ルイジ・アルヴァ(テノール:フェントン)、ロバート・ボウマン(テノール:バルドルフォ)、マイケル・ラングドン(バス:ピストーラ)、サー・エドワーズ・ダウンズ(指揮)ロンドン新交響楽団
8-12) チマローザ:歌劇『宮廷楽士長』
【演奏】
フェルナンド・コレーナ(バス:宮廷楽士長)、アルジェオ・クアドーリ(指揮)コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
【録音】
1963年6月&7月、ロンドン(1-7)、1960年5月&6月、ロンドン(8-12)
《CD 15》
1-14) ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』(第1幕)
【演奏】
セット・スヴェンホルム(テノール:ジークムント)、キルステン・フラグスタート(ソプラノ:ジークリンデ)、アルノルト・ヴァン・ミル(バス:フンディング)、ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1957年10月、ウィーン
《CD 16》
1-16) ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』(第3幕)
【演奏】
キルステン・フラグスタート(ソプラノ:ブリュンヒルデ)、オットー・エーデルマン(バス:ヴォータン)、マリアンネ・シェヒ(ソプラノ:ジークリンデ)、オーダ・バルスボルグ(ソプラノ:ゲルヒルデ)、イローナ・シュタイングルーバー(ソプラノ:オルトリンデ)、グレース・ホフマン(メッゾ・ソプラノ:ヴァルトラウテ)、マーガレット・ベンス(コントラルト:シュヴェルトライテ)、クレア・ワトソン(ソプラノ:ヘルムヴィーゲ)、フリーダ・レースラー(ソプラノ:グリムゲルデ)、ヘティ・プリュマッハー(コントラルト:ロスヴァイセ)、サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1957年5月、ウィーン
《CD 17》
ワーグナー:
1) 楽劇『ワルキューレ』より「ジークムントよ! 私を見てください」
【演奏】
キルステン・フラグスタート(ソプラノ:ブリュンヒルデ)、セット・スヴァンホルム(テノール:ジークムント)、サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
楽劇『神々の黄昏』より
2) プロローグ:夜明けとジークフリートのラインへの旅
3) ジークフリートの葬送行進曲
4-6) 楽劇『トリスタンとイゾルデ』(抜粋)
【演奏】
ビルギット・ニルソン(ソプラノ:イゾルデ)(4-6)、グレース・ホフマン(メッゾ・ソプラノ:ブランゲーネ)(4-6)、ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1957年5月(1)、1956年6月(2, 3)、1959年9月(4-6)、ウィーン
《CD 18》
1-4) R.シュトラウス:楽劇『サロメ』(抜粋)
5-7) ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』(抜粋)
【演奏】
ビルギット・ニルソン(ソプラノ:サロメ[1-4]、ブリュンヒルデ[5-7])、ゲルハルト・シュトルツェ(テノール:ヘロデ)(1-4)、グレース・ホフマン(メッゾ・ソプラノ:ヘロディアス)(1-4)、ゴットロープ・フリック(バス:ハーゲン)(5-7)、サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1961年10月(1-4)、1964年11月(5-7)、ウィーン
《CD 19》
1-12) ヴォルフ=フェラーリ:歌劇『スザンナの秘密』
【演奏】
ベルント・ヴァイクル(バリトン:ジル伯爵)、マリア・キアーラ(ソプラノ:伯爵夫人スザンナ)、オマール・ゴッドノウ(黙役:サンテ)、ランベルト・ガルデッリ(指揮)コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
【録音】
1976年2月、ロンドン
《CD 20》
1-6) ザンドナーイ:歌劇『フランチェスカ・ダ・リミニ』(抜粋)
【演奏】
マグダ・オリヴェロ(ソプラノ:フランチェスカ)、マリオ・デル・モナコ(テノール:パオロ)、ヴィルジリオ・カルボナーリ(バス:塔の番人)、アンナマリア・ガスパリーニ(ソプラノ:ビアンコフィオーレ)、アトス・チェザリーニ(テノール:射手)、ニコラ・レッシーニョ(指揮)モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
【録音】
1969年5月、モンテカルロ
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2020年11月27日 00:00