チェチーリア・バルトリが紹介する若き才能!アルメニア出身のメッゾ・ソプラノ、ヴァルドゥイ・アブラハミヤン~『ラプソディ』
チェチーリア・バルトリが紹介する若き才能!
19世紀ヨーロッパの芸術界を魅了したマドンナへの思いを込めたアルバム
メッゾ・ソプラノ歌手チェチーリア・バルトリがデッカ・クラシックスとともに進めている「バルトリ指導」新シリーズからのリリース。
前作はメキシコのテノール歌手、ハヴィエル・カマレナを紹介しましたが、今作はアルメニア出身のメッゾ・ソプラノによる刺激的な歌唱をご紹介します。
ヴァルドゥイ・アブラハミヤンはアルメニアの音楽一家に生まれたメッゾ・ソプラノ歌手で、フランスの学校で学びました。最近『アルチーナ』でチェリーリア・バルトリと共演したり、『カルメン』のタイトルロールでMETデビューが予定されているなど、活躍を続けています。
アルバムにはバルトリとのデュエット(トラック2)、出身地アルメニアの民族楽器ドゥドゥクが加わった作品(トラック10)も収録されています。ポーリーヌ・ヴィアルドを採り上げるザルツブルク聖霊降臨音楽祭に合わせて発売されます。
ポーリーヌ・ヴィアルド(1821-1910)はスペインの有名な音楽一家ガルシア・ファミリーに生まれた、素晴らしい歌手、ピアニスト、そして作曲家でした。姉は有名な声楽家マリア・マリブラン(チェリーリア・バルトリがアルバム『Maria』で採り上げた)、父親は伝説のテノール歌手マヌエル・ガルシア(ハヴィエル・カマレナがアルバム『Contrabandista』で採り上げた)という、この驚くほどの才能に恵まれた一家はヨーロッパ文化に影響を与えました。ポーリーヌは仲間の音楽家、画家、作家の成功にも一役買い、サン=サーンス、ショパン、クララ・シューマンなどの音楽家に称賛されました。このアルバムにはそのポーリーヌに関わる音楽が集められています。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
1) ロッシーニ:歌劇『セミラーミデ』より「やっとバビロニアに着いた」
2) ロッシーニ:歌劇『湖上の美人』より「私は生きていられません」(二重唱)
3) グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より「愛の神よ、私の魂に戻しておくれ」
4) ブラームス:アルト・ラプソディOp.53
5) ロッシーニ:歌劇『湖上の美人』より「愛する人が歩く街の壁よ」
6) グノー:歌劇『サッフォー』より「わが不滅の竪琴よ」
7) サン=サーンス:歌劇『サムソンとデリラ』Op.47より「バッカナール」
8) サン=サーンス:歌劇『サムソンとデリラ』Op.47より「あなたの声に私の心は開く」
9) マイアベーア:歌劇『預言者』より「Donnez, donnez pour une pauvre âme!」
10) コミタス:鶴
【演奏】
ヴァルドゥイ・アブラハミヤン(メッゾ・ソプラノ)(1-6, 8, 9)
チェチーリア・バルトリ(ソプラノ)(2)
イル・カント・ディ・オルフェオ(4)
Araik Bartikian(ドゥドゥク)(10)
ジャンルカ・カプアーノ(指揮)
モナコ公の音楽家
【録音】
2019年9月2-9日、イタリア
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年03月04日 00:00