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ロト&レ・シエクル/ベートーヴェン:交響曲第3番“英雄”&メユール:“アマゾネス”序曲

ロトの英雄

期待を上回る鮮烈な演奏!
ロト&シエクルのエロイカついに登場

鮮烈な「運命」で度肝を抜いたロトとシエクルのベートーヴェン、次なる挑戦は交響曲第3番「英雄」ですが、前作を上回る快演に圧倒されまくり。
ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」は50分に及ぶ長さ、指揮者なしでは演奏し得ない複雑さ、政治性を公然と示す内容など、作曲された1804年当時には類のない革新的なものでした。さらに激流か溶岩のような止めることのできぬ音楽の迸りなど、ロマン派様式の明らかな萌芽もみられます。
ロトは前作「運命」と同様にベートーヴェン作品の革命的側面に焦点を当て、さらに同時代のフランス作品をカップリングして多くの示唆を与えてくれます。今回はメユールの歌劇「アマゾネス」序曲。メユールはベートーヴェンより7歳年長で、ナポレオン時代のフランスを代表するオペラ作曲家。考えられている以上にベートーヴェンと共通点が多く、オーケストラの職人でした。メユールの交響曲第1番とベートーヴェンの第5番の類似性はシューマンも指摘しています。
ピッチは430Hz。現存するベートーヴェン時代の管楽器はもはや演奏不能なため、レプリカを使用。ロトは世界中のオーケストラと「英雄」を演奏してきましたが、フィナーレのコーダもしくは最後の変奏はモダン楽器だと活力に欠け鈍重になってしまうとしています、しかしピリオド楽器ならアクセントのインパクトを強調でき、現代楽器だとすべて同じような色彩になるベートーヴェンの調性選択も、変ホ長調の意図がよくわかるとのこと。
各楽章の演奏時間は、1:15'58"、2:14'28"、3:5'29"、4:10'58"で、特に変わったものではないものの、透明な音色、はつらつとして推進力に満ちているため実際よりも速く聴こえます。そのリズム感の良さと引き締まった造形、みなぎる緊張感いずれも見事。さすがロト、これほど新鮮な「英雄」は初めて聴くようです。
(キングインターナショナル)

【曲目】
(1)ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
(2)メユール:歌劇「アマゾネス」序曲

【演奏】
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)レ・シエクル

【録音】
2020年3月
トゥルコアン市立劇場(グルノーブル)(1)
2020年2月
セーヌ・ミュジカル(ブローニュ・ビリヤンクール)(2)

輸入盤

 

輸入盤:国内流通仕様

日本語帯・解説付

 

カテゴリ : ニューリリース | タグ : BEETHOVEN 2020

掲載: 2021年03月19日 00:00