ダミアン・ギヨン&ラ・バンケ・セレストによる17世紀の巨匠エルレバッハの歌曲集!『調和の喜び、音楽の友』より
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
イタリアとフランスの様式をドイツ流儀に昇華させた17世紀の巨匠
バッハ・コレギウム・ジャパンへの客演などで日本では知られるフランス随一のカウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。彼が主宰する古楽アンサンブル、ラ・バンケ・セレストは、さまざまなアルバムでその名を見かける経験豊かな古楽器奏者が集い、その結束の強さ、演奏水準の高さで定評があります。
今回取り上げるエルレバッハはバッハ前夜のドイツ中部で活躍した作曲家で、その世界がどれほど魅力的であったか、彼らならではの細やかな解釈で様々な角度から伝えています。
フランスのマラン・マレやイタリアのコレッリ、英国のパーセルなどと同世代のエルレバッハは、イタリア様式に影響を受けながら、フランスの新しい音楽潮流をいちはやくソナタに取り入れたドイツの作曲家の一人。バッハ一族の活躍地からそう遠くないルドルシュタットという地の宮廷に仕え、ガンバとヴァイオリンをたくみに用いた作品を数多く残しました。
声楽作品では、ルター派の教訓的示唆をたっぷり詰め込んでいながら決して説教がましくなく、それでいて説得力あふれる独唱歌が魅力。その再評価の機運の静かな高まりが明確に形をとったアルバムと言ってよいでしょう。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714):『調和の喜び、音楽の友』より
1. 人の苦しみについて正しく考えるには
2. 可笑しくてならない、あらさがしをする連中の刺々しさ
3. 愛は不在のなか、誠実によって育まれる
4-8. 第5ソナタ ~ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための
9. 天に身をゆだねる者は、安らぎと幸いを得る
10. 惨状と苦役は、この下界では決してなくならない
11. 十字架のある暗い場所から、太陽が昇ってくる
12-18. 第2ソナタ ~2挺のヴァイオリンと通奏低音のための
19. 気づきのないまま喜ぶなら、それは悪
20. 時間が変えてくれる、わたしたちの苦しみの源を
【演奏】
ラ・バンケ・セレスト(古楽器使用)
[メンバー]
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー&指揮)
マリエ・ルキエ、シモン・ピエール(ヴァイオリン)
イザベル・サンティヴ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フィオーナ=エミリー・プパール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)…3、9-11
トマ・ド・ピエルフ(ヴィオローネ)
アンドレ・アンリク(アーチリュート)
ケヴァン・マナン=ナヴラティル(チェンバロ&オルガン)
【録音】
2020年9月、レンヌ歌劇場(フランス)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年04月06日 00:00