ビケット&イングリッシュ・コンサートによるヘンデルの傑作歌劇“ロデリンダ”全曲録音!(3枚組)
最高の布陣で臨むヘンデル歌劇の象徴的傑作・全曲録音!
間もなく創設半世紀になろうとする英国の老舗古楽器オーケストラ、イングリッシュ・コンサート。現音楽監督ハリー・ビケットは、これまでにもイアン・ボストリッジやルネ・フレミング、ダニエル・ド・ニースといった大物歌手たちとヘンデル作品の多彩さを印象づける名演でシーンを魅了してきた敏腕指揮者。
今回は満を持して、この作曲家のオペラに対する現代の再評価の機運となった最盛期の傑作《ロデリンダ》の全曲録音に臨みました。
ヘンデルのオペラは19世紀以来の歌劇界からしばらく見過されていたところ、1920年ゲッティンゲンでこの《ロデリンダ》の記念碑的蘇演が行われたことが、今につながるヘンデル劇音楽群への注目に繋がりました。
初演は《ジューリオ・チェーザレ》や《アレッサンドロ》などの大作相次ぐ頃、ヘンデル最盛期の1725年。中世初期のゲルマン民族大移動末期のミラノを舞台に繰り広げられる、ロンバルディア=ランゴバルドの女王ロデリンダをめぐる恋の物語――初演時にはイタリアの女声歌手クッツォーニや男声高音歌手セネジーノらの活躍で作品は高い評価に結び付きました。
ここではharmonia mundi franceでのヘンデル・アルバムでも共演したルーシー・クロウをタイトルロールに、イェスティン・デイヴィスとティム・ミードという英国古楽シーンでもとくに重要な二人のカウンターテナー歌手を含む充実したソリスト勢を起用。
二つのテオルボ、2台のチェンバロを伴う充実した古楽器オーケストラの表情も聴きどころたっぷり!英国の古楽シーンの最前線が反映されたLinnレーベルの快挙と言えるでしょう。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):歌劇《ロデリンダ、ロンバルディアの女王》 HWV 19(全曲)
【演奏】
ロデリンダ…ルーシー・クロウ(ソプラノ)
ベルタリド…イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)
グリモアルド…ジョシュア・エリコット(テノール)
ガリバルド…ブランドン・シーデル(バス)
エドゥイジェ…ジェス・ダンディ(コントラルト)
ウヌルフォ…ティム・ミード(カウンターテナー)
ハリー・ビケット(チェンバロ・指揮)
イングリッシュ・コンサート(古楽器使用)
【録音】
2020年9月16-21日
ロンドン、セント・ジョンズ・スミス・スクエア
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年04月06日 00:00