ワルベルク&ウィーン放送響による1975年録音盤!ヨハン・シュトラウスII世の唯一の歌劇“騎士パズマン”(2枚組)
"ワルツ王"ヨハン・シュトラウスII世、唯一の本格歌劇!
家臣パズマンの領地に出かけたハンガリー王、ついついパズマンの美しい妻の額にキスしてしまいました。それを知って激怒したパズマンは裁判官に直訴、パズマンは王妃にキスしてもよいと判決を受けます。王は怒りますが、王妃はそれを許し、自らパズマンの額にキスをします。
400人もの犠牲者を出したウィーン、リング劇場の大火災が引き金となり、オペレッタの人気が低迷。市民たちは他の娯楽を求めていました。そこで当時、宮廷劇場のディレクターを務めていたヴィルヘルム・ヤーンはヨハン・シュトラウスII世に重厚な『グランド・オペラ』の作曲を依頼、シュトラウスは3年の推敲を経て、歌劇《騎士パズマン》を書き上げました。
1892年の元日に初演され、ウィーン宮廷歌劇場でツィンバロムが初めて使用された記念碑的作品であるにもかかわらず、前述の通り内容は月並みであり、結局、この作品は人気を獲得することなくお蔵入りになってしまいました。
しかし、全編に施された音楽はさすがシュトラウス、とりわけ第3幕に挿入されたバレエ音楽は大好評を博し、中でも「チャールダーシュ」は独立した作品として現在でも愛されています。
この録音は1975年10月27日のライヴ。日本でもおなじみのハインツ・ワルベルクの軽快な指揮のもと、エベルハルト・ヴェヒターが題名役を熱唱。他の歌手たちが脇を固めています。
また、本編では省略されてしまったバレエ音楽は、1993年に別録音されたアルフレート・ヴァルター指揮の演奏を補完、作品を完全なものに仕上げています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ヨハン・シュトラウス II世(1825-1899):歌劇《騎士パズマン》 全3幕
ルードヴィヒ・フォン・ドーツィ:台本
ヤーノシュ・アラニーの小説「ロヴァークのパズマン」:原作
[CD1]
1-16. 第1幕
17-21. 第2幕 情景
[CD2]
1-5. 第2幕(続き)
6-14. 第3幕
ボーナス・トラック:バレエ音楽全曲
15. 第1番:ポルカ
16. 第2番:Andante grazioso - ワルツ
17. 第3番:チャールダーシュ
【演奏】
騎士パズマン…エベルハルト・ヴェヒター(バス)
アンジューのカール・ロベルト:ハンガリー王…ヨゼフ・ホップファーヴィーザー(テノール)
王妃…ソーナ・ガザリアン(ソプラノ)
エヴァ…トゥルデリーゼ・シュミット(メゾ・ソプラノ)
ロドモンテ…アルトゥール・コーン(バリトン)
オモデ…ホルスト・ヴィッチェ(テノール)
グンディ…アクセル・ガル(メゾ・ソプラノ)
ミシュー…ペーター・ドラホシュ(テノール)
ウィーン放送合唱団
(指揮…ゴットフリート・プラインファルク)
ウィーン放送交響楽団
ハインツ・ワルベルク(指揮)
【ボーナス・トラック】…MARCO POLO 8.223245より
スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団
アルフレート・ヴァルター(指揮)
【録音】
1975年10月27日(ライヴ)、ウィーン・ムジークフェライン(オーストリア)…CD1,CD2:1-14
1993年8月26-30日Kosice, House Of Arts(チェコ)…CD2:15-17
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年04月16日 00:00