再発売!アルブレヒト&ハンブルク州立フィル~ツェムリンスキー:歌劇“カンダウレス王”(2枚組)
2021年はツェムリンスキー生誕150年!
舞台は古代ギリシャ。美しい妻ニシアを娶った王カンダウレスは、護衛官ギゲスにニシアの裸体を見るように強制、怒ったニシアはギゲスをたきつけ王を殺害し、ギゲスは罪の意識を抱いたまま王となります…
ツェムリンスキーの未完となった歌劇《カンダウレス王》は1933年に着手され、その後1936年から作曲を続行しましたが、なかなか進まず、1938年にドイツ軍がオーストリアを占領した際、プラハ経由でニューヨークへと亡命した彼の荷物に中に含まれていた作品です。
若い頃のようなロマンティックな作風も残されてはいるものの、ほとんど無調に近い野心的な作風が特徴であるとともに、ツェムリンスキーの屈折した恋愛観も反映されているとされています。
彼はアメリカでこれを完成させ、メトロポリタン歌劇場での上演を夢見ていましたが、第2幕に盛り込まれた過激なベッドシーンがあだとなり、結局作品は完成されることはありませんでした。
その後、1992年にイギリスの音楽学者アントニー・ボーモントが補筆完成、この録音は、ツェムリンスキー作品の良き理解者ゲルト・アルブレヒトによる1996年の伝説的な演奏です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871-1942):歌劇《カンダウレス王》全3幕
アントニー・ボーモント補筆完成版
【演奏】
カンダウレス王…ジェイムズ・オニール(テノール)
ギゲス…モンテ・ペーダーソン(バリトン)
ニシア…ニーナ・ウォーレン(ソプラノ)
フェドロス…クラウス・ヘーガー(バス)
ペーター・ガイヤール(テノール)
マリウシュ・クヴィエチェン(バリトン)
クルト・ハイセン(バス)
サイモン・ヤング(バス)
フェルディナンド・ザイラー(テノール)
ギド・イェンチェンス(バリトン)
ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団
ゲルト・アルブレヒト(指揮)
【録音】
1996年10月18日、10月25日(ライヴ) Hamburg, Staatsoper(ドイツ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年04月28日 00:00