ガフィガン&ルツェルン響によるアメリカ音楽集!『アメリカンズ』~バーンスタイン、バーバー、アイヴズ、クロフォード・シーガー
[harmonia mundi music 公式チャンネルより]
オルガンの響きをハルモニア・ムンディならではの高音質録音がとらえた!
アメリカの作曲家たちのさまざまな作風をガフィガンが描き分ける!!
1979年生まれの指揮者ジェイムズ・ガフィガンは近年精力的なレコーディングを示していますが、今回は手兵ルツェルン交響楽団を率いて、故郷アメリカの作品集に挑戦。現代のミニマル音楽ではなく、半世紀以上前に作られた正統派オーケストラ曲が集められています。
メインはバーンスタインが「ウエストサイド物語」の音楽を自ら交響組曲に編みなおした「シンフォニック・ダンス」。これを発表から60年目に最新録音と若い感性で再構築。
またバーバー最初のオーケストラ作品「悪口学校」と、驚くべき進歩的感性を示す女性作曲家ルース・クロフォード・シーガーの「弦楽のためのアンダンテ」はともに1931年、大恐慌時代のアメリカで生まれた作品。もとは弦楽四重奏曲の第3 楽章だったものを作曲者が弦楽オーケストラ用にしたもので、明瞭なトーンクラスターを用いた音世界は90年前の作とは思えぬフレッシュな感覚に満ちています。
このアルバムのもうひとつのキーワードとなっているのが「オルガン」。アイヴスの交響曲第3番「キャンプの集い」は当初自身がオルガニストを務めていた教会用にオルガン曲として作ったものをオーケストラ曲に採り入れました。讃美歌の引用が多いため敬虔な雰囲気も感じられます。
フィラデルフィアのアカデミー・オブ・ミュージックが新しいオルガンを設備したことを祝いバーバーが作曲した「祝典トッカータ」はオルガンの荘厳さと足鍵盤も含め派手なテクニックを楽しめる充実作。
1977年生まれのアメリカの名手ポール・ジェイコブスの見事な演奏が聴きものです。
(キングインターナショナル)
『アメリカンズ』
【曲目】
1.バーンスタイン:「ウエストサイド物語」よりシンフォニック・ダンス
2.アイヴス:交響曲第3番「キャンプの集い」
3.バーバー:序曲「悪口学校」Op.5
4.ルース・クロフォード・シーガー:弦楽のためのアンダンテ
5.バーバー:祝典トッカータOp.36
【演奏】
ジェイムズ・ガフィガン(指揮)
ルツェルン交響楽団
ポール・ジェイコブス(オルガン)[5]
【録音】
2018年11月、ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年04月28日 00:00