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三島由紀夫の『午後の曳航』原作のオペラ!シモーネ・ヤング&ウィーン国立歌劇場管~ヘンツェ:歌劇“裏切られた海(午後の曳航)”(2枚組)

ヘンツェ:歌劇“裏切られた海”

三島由紀夫の『午後の曳航』を原作としたヘンツェの歌劇《裏切られた海(午後の曳航)》、シモーネ・ヤング指揮のウィーン国立歌劇場における無観客ライヴ収録

未亡人の母と二人で暮らす海が好きな少年、登。母の部屋に通じる覗き穴を見つけた登は、ある日"海の男"竜二と母との情事を目撃、竜二を英雄とみなし強い憧れを抱きます。しかし竜二が母の経営する洋品店を手伝いはじめたことで憧れは失望に変わり、ついに…

三島由紀夫の作品に魅了された作曲家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェは、1986年に『午後の曳航』のオペラ化に着手。三島が描いた男女間の危うい愛と、少年が抱く理想がもろくも崩れ去る様を迫力ある管弦楽と歌唱で表現し、1989年に《裏切られた海》として完成させました。
その翌年ベルリン・ドイツ・オペラで初演、その後、ゲルト・アルブレヒトの企画で日本語版の《午後の曳航》を作成、2003年に読売日本交響楽団が演奏会形式で初演。そしてこの日本語版をヘンツェが大幅に改訂し、2006年にはザルツブルク音楽祭で初演されています。

このアルバムはコロナ禍の中、無観客で行われたウィーン国立歌劇場のプレミエ公演の収録。主人公登を歌うのはヘンデルからブリテンまで幅広いレパートリーを誇るカナダ出身の若手テノール、ジョシュ・ラヴル。竜二を歌うのはベテラン、ボー・スコウフスです。また未亡人房子を演じたヴェラ=ロッテ・ベッカーパーの奮闘も見事。パーカッションを多用した色彩豊かなオーケストラの響きを自在に操るシモーネ・ヤングの指揮にも注目です。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):歌劇《裏切られた海(午後の曳航)
台本: ハンス・ウルリッヒ・トライヒェル
原作: 三島由紀夫『午後の曳航』

【演奏】
登/3号…ジョシュ・ラヴル(テノール)
黒田房子…ヴェラ=ロッテ・ベッカー(ソプラノ)
塚崎竜二…ボー・スコウフス(バリトン)
1号…エリック・ファン・ヘイニンゲン(バリトン)
2号…カンミン・ジャスティン・キム(カウンターテナー)
4号…シュテファン・アスタホフ(バリトン)
5号…マルティン・ヘスラー(バス)
船乗り見習いの声…イェルク・シュナイダー(テノール)

ウィーン国立歌劇場管弦楽団
シモーネ・ヤング(指揮)

【録音】
2020年12月14日(ライヴ)
ウィーン国立歌劇場(オーストリア)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年08月27日 00:00