「ミヒャエル・ギーレン・エディション 第10集」1945年以降の音楽集(6枚組)
ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)の名演を集めた大人気シリーズの掉尾を飾る第10集。
今回は1945年以降に書かれた、ギーレンが得意とする「現代音楽」をフィーチャー。
8曲の初出音源とギーレン自身の2作品も含む興味深い作品集です。
ここで聴かれる作曲家のほとんどはギーレンと個人的に親しく、彼もこれらの作品を積極的にサポートしていました。中でもキューバ出身の作曲家、ホルヘ E.ロペスは、ギーレンによって作品を演奏されたことで世界的知名度を獲得、このアルバムに収録されている「Breath - Hammer - Lightning」もギーレンがドイツ初演を行うなど彼の作品の普及に努めました。
また、活躍当時からマーラーやシェーンベルクなどの大編成の作品の解釈で定評のあったギーレンらしく、複雑な書法で知られるアロイス・ツィンマーマンやリゲティの作品をはじめ、ジョージ・クラムやノーノ、ブーレーズまでレパートリーに加えており、ここでもギーレンの特徴ともいえる、スコアを隅々まで読み込んだ緻密な演奏を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
《CD1》
1-6. ベルント・アロイス・ツィンマーマン(1918-1970):
Requiem fur einen jungen Dichter
ある若き詩人のためのレクイエム…初出音源
イゾルデ・ジーベルト、レナーテ・ベーレ(ソプラノ)
リチャード・ソルター(バリトン)
ミヒャエル・ロトショップ、ベルンハルト・シア(ナレーター)
アンドレアス・ブライトシャイト(サウンドディレクター)
ケルン放送合唱団(合唱指揮…ゴットフリート・リッター)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(合唱指揮…ルペルト・フーバー)
ヨーロッパ合唱アカデミー(合唱指揮…ヨスハルト・ダウス)
ベルリン放送合唱団(合唱指揮…ジーグルト・ブラウンス)
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ・ジャズコンボ
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音
1999年4月17日(ライヴ)
フライブルク、コンツェルトハウス(ドイツ)
《CD2》
1-4. ジェルジ・リゲティ(1923-2006): レクイエム
-ソプラノ、メゾ・ソプラノ、混声二部合唱とオーケストラのための…初出音源
リリアーナ・ポリ、アイリーン・グブラット(ソプラノ)
バーブルー・エーリクソン(アルト)
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
バイエルン放送合唱団
シュトゥットガルト放送交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音
1969年7月17日(ライヴ)
シュトゥットガルト、シュティフト教会(ドイツ)
5-11. ジョージ・クラム(1929-): Star-Child 星の子
ソプラノ、児童の声、男声合唱、ベル、大オーケストラのための…初出音源
アルミン・ロジン(トロンボーン)
クリストフォルス=カントライ・アルテンシュタイク
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(合唱指揮…イェルク・ヴィーバー)
シュトゥットガルト放送交響楽団
クリトゥス・ゴットヴァルト、マンフレート・シュライアー、マリヌス・フォールベルク(指揮協力)
ミヒャエル・ギーレン(総指揮)
録音
1979年2月24日(ライヴ)
Schwabisch-Gmund, Heilig-Kreuz-Munster(ドイツ)
《CD3》
1. ホルヘ E.ロペス(1955-):
Breath - Hammer - Lightning - オーケストラのための…初出音源
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音
1993年9月20日(ライヴ)
フランクフルト、アルテ・オパー(ドイツ)
2. ロペス: Dome Peak - 部屋中に配置された82の楽器のための…初出音源
※このアルバムは弱音と強音のダイナミクスの幅が非常に大きいため、再生時にはご注意いただけますようお願いいたします。
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
オズワルド・サラベルガー、シュテファン・シュミット(指揮)
トーマス・ライジヒ(サウンドテクニック)
ミヒャエル・ギーレン(総指揮)
録音
1993年9月20日(ライヴ)
フランクフルト、アルテ・オパー(ドイツ)
《CD4》
ルイジ・ノーノ(1924-1990):
1. Variazioni canoniche ヴァリアツィオーニ・カノニシェ
- シェーンベルクの室内オーケストラのためのシリーズ Op.41に基づく
- 室内オーケストラのための
2. A Carlo Scarpa, architetto, ai suoi infiniti possibili
建築家のカルロ・スカルパに、彼の無限の可能性に - オーケストラのための
3. No hay caminos, hay que caminar … Andrej Tarkowskij
進むべき道はない、だが進まなければならない…アンドレイ・タルコフスキー(1987)
モートン・フェルドマン(1926-1987):
4. Coptic Light コプトの光
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音
1989年9月17日
StraBburg-Bischheim, Ateliers SNCF…1-3(ライヴ)
1997年12月12日
フライブルク、コンツェルトハウス…4(セッション)
《CD5》
ミヒャエル・ギーレン(1927-2019):
Vier Gedichte von Stefan George シュテファン・ゲオルゲによる4つの詩
- 混声合唱と19楽器のための…初出音源
1. I Breit' in der stille den geist
2. II Schwarmer aus zwang weil euch das feste druckt
3. III Wer ist dein Gott?
4. IV Will ich mein ganzes teil von dir erobern
5. Pflicht und Neigung 義務と嗜好 - アンサンブルのための
ジェルジ・クルターグ(1926-): Stele ステーレ op. 33 - 大オーケストラのための
6. I Larghissimo - Adagio
7. II Lamentoso - disperato, con moto
8. III Molto sostenuto
9. マウリシオ・カーゲル(1931-2008): Ein Brief 手紙
- メゾ・ソプラノとオーケストラの演奏会用情景…初出音源
南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(合唱指揮…ティーモ・ハンドシュ)…1-4
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
録音
2010年7月12日
フライブルク、コンツェルトハウス…1-4(セッション)
2001年3月26日
フライブルク、コンツェルトハウス…5(セッション)
1996年11月25,26日
フライブルク、コンツェルトハウス…6-8(セッション)
1987年10月30日
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ…9(セッション)
《CD6》
ピエール・ブーレーズ(1925-2016):
1. Rituel リチュエル - ブルーノ・マデルナの追憶に - 8群のオーケストラのための
2-6. Notations ノタシオン I-IV&VII - オーケストラのための
ジョン・ケージ(1912-1992):
7. ピアノ協奏曲…初出音源
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団…1-6
クロード・エルフェ(ピアノ)…7
シュトゥットガルト放送交響楽団…7
録音
1990年9月19-21日
バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ…1-5(セッション)
2003年6月27日-7月4日
フライブルク、コンツェルトハウス…6(セッション)
1975年6月21日
Stuttgart, Funkstudio Villa Berg, Sendesaal II(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2021年08月31日 12:00