クラーヴァ&ラトヴィア放送合唱団が歌うグレチャニノフの美しい“徹夜祷”
正教会の奉神礼音楽「徹夜祷」。ラフマニノフやチャイコフスキーの作品が知られていますが、この1910年代に書かれたグレチャニノフの作品は典礼用に書かれた前2作とは異なり、演奏会用として書かれたもの。伝統的なスラヴの聖歌が随所に取り込まれ、全体は明るく神々しい雰囲気を帯びています。
グレチャニノフはモスクワ音楽院でタネーエフとアレンスキーに師事し、その後ペテルブルク音楽院に編入して、リムスキー=コルサコフから作曲を学びました。作曲家として活躍を始めてからは、合唱作品を数多く書いており、美しいメロディと重厚なハーモニーを駆使した作品は現代の合唱団の重要なレパートリーになっています。
シグヴァルズ・クラーヴァ指揮するラトヴィア放送合唱団が紡ぎ出す敬虔な響きをご堪能ください。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
アレクサンドル・グレチャニノフ(1864-1956):徹夜祷 Op.59 (1912)
1. Blagoslovi, dushe moya, Ghospoda わが霊や主を讃めあげよ
2. Kafizma: Blazhen muzh カフィズマ:人は幸いなり
3. Svete tihiy 聖にして福たる常生なる天の父
4. Bogoroditse Devo 生神童貞女や慶べよ
5. Hvalite imia Ghospodne 主の名を讃めあげよ
6. Blagosloven yesi, Ghospodi 主よ爾は崇め讃めらる
7. Ot yunosti moyeya わが若き時から
8. Voskreseniye Hristovo videvshe ハリストスの復活を見て
9. Velikoye slavosloviye 至高きには栄光神に帰し
10. Vzbrannoy voyevode 生神童貞女讃歌
【演奏】
ダールタ・パルディニャ(メゾ・ソプラノ)…3、9
カールリス・ルーテンタールス(テノール)…3
ヤーニス・クルシェヴス(テノール)…9
ヤーニス・コキンス(バス)…3
ラトヴィア放送合唱団
シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)
【録音】
2021年2月8-19日、Sv. Jāņa baznīca、リガ(ラトヴィア)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年10月01日 00:00