豪エロクアンスより初集成!ルッジェーロ・リッチ『米デッカ録音全集』(9枚組)
Eloquence Classics YouTubeページより
絶賛されたバッハ録音を含む9つのアルバムをまとめたヴィルトゥオーソによる録音集
ルッジェーロ・リッチ(1918-2012)が1960年代にアメリカ・デッカに録音したアルバム9枚が初めてまとめて発売されます。
CD9枚組BOXセット。オリジナル・ジャケット仕様、限定盤。
ルッジェーロ・リッチは驚くべきヴィルトゥオジティで知られ、パガニーニのカプリース(奇想曲)と協奏曲に取り組み、LP初期の時代にデッカのアーティストとしての地位を築きました。10年後デッカ・アメリカに録音を始め、1970年までにソロ、リサイタル、協奏曲で9枚のアルバムを作りました。すでにバッハの無伴奏ソナタとパルティータを録音していましたが、1967年アメリカ・デッカに最初の全曲録音を行い、その録音は『グラモフォン』誌で「まさしく最高の演奏」と称えられました。
貴重なヴァイオリンにも焦点が当てられ、すべてがストラディヴァリウスのアンサンブルによって演奏されたヴィヴァルディの『四季』の他、アルバム『クレモナの栄光』では15本の異なるヴァイオリンで演奏されたブルッフの協奏曲第1番の抜粋が収録されています。このアルバムは世界初CD化となっています。パガニーニ、ヴィエニャフスキ、エルンストといった難易度の高い作品がそろったアルバム『Bravula!』、ソプラノのリー・ヴェノーラ、ハープのグローリア・アゴスティーニ、ヴァイオリンのデイヴィッド・ナディアンらと共演したアルバム『Violin Plus 1』も初CD化です。
ブックレットにはVictor Alexanderによる、クライスラーの録音についてのルッジェーロ・リッチのインタビュー、タリー・ポッターのライナーノーツなどが掲載されています。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)
【曲目】
《CD 1》
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集Op.8 No.1-4『四季』
1-3) 第1番ホ長調RV269『春』
4-6) 第2番ト短調RV315『夏』
7-9) 第3番ヘ長調RV293『秋』
10-12) 第4番ヘ短調RV297『冬』
[演奏]
ルッジェーロ・リッチ(指揮)
ストラディヴァリウス室内管弦楽団
[録音]
1964年7月、ニューヨーク
《CD 2》
1-3) パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7『ラ・カンパネラ』
4) サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調Op.20
[演奏]
マックス・ルドルフ(指揮)
シンシナティ交響楽団
[録音]
1964年10月、アメリカ
《CD 3》
J.S.バッハ:
1-4) 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001*
5-12) 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調BWV1002*
13-16) 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003*
[録音]
1967年2月、アメリカ
《CD 4》
J.S.バッハ:
1-5) 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004*
6-9) 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005*
10-15) 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006*
[録音]
1967年2月、アメリカ
《CD 5》
* サラサーテ:
1-2) スペイン舞曲集Op.21(第1番:マラゲーニャ/第2番:ハバネラ)
3-4) スペイン舞曲集Op.22(第1番:アンダルシアのロマンス/第2番:ホタ・ナバーラ)
5-6) スペイン舞曲集Op.23(第1番:祈り/第2番:サパテアード)
7-8) スペイン舞曲集Op.26(第1番:ヴィート/第2番:ハバネラ)
9) 序奏とタランテラOp.43
10) バスク奇想曲Op.24
11) アンダルシア・セレナードOp.28
[演奏]
ブルックス・スミス(ピアノ)
[録音]
1961年9月、アメリカ
《CD 6》
クライスラー:
1) プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
2) フランクールの様式によるシチリアーノとリゴードン
3) クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ
4) ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
5) タルティーニの様式のコレッリの主題による変奏曲
6) レチタティーヴォとスケルツォ・カプリースOp.6
7) ウィーン奇想曲
8) 中国の太鼓
9) 愛の喜び
10) 愛の悲しみ
11) 美しきロスマリン
12) ジプシーの女
13) オールド・リフレイン
14) カルティエの様式によるシャス
15)「Meet The Masters」(Victor Alexanderによるルッジェーロ・リッチのインタビュー)*
[演奏]
ブルックス・スミス(ピアノ)(1-14)
[録音]
1961年9月、ニューヨーク(1-14)
1962年、アメリカ(15)
《CD 7》
[The Glory of Cremona(クレモナの栄光)]**
1) デプラーヌ:イントラーダ
2) ナルディーニ:ヴァイオリン・ソナタ第7番変ロ長調より第2楽章
3) ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ハ短調Op.2 No.7より第1楽章:前奏曲
4) パガニーニ:カンタービレとワルツOp.19
5) モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調K.282より第1楽章(フリートベルクによるヴァイオリンとピアノ編)
6) カバレフスキー:即興曲Op.21 No.1
7) チャイコフスキー:メロディ変ホ長調(『なつかしい土地の思い出』Op.42より第3曲)
8) ヴェラチーニ:室内ソナタ イ長調Op.2 No.6よりラルゴ
9) パラディス:シシリエンヌ
10) フバイ:『クレモナのヴァイオリン作り』Op.40aより間奏曲
11) ヘンデル:フルート・ソナタ ロ短調より第6楽章(フバイによる「ラルゲット」としての編曲)
12) シューマン:ロマンス第2番イ長調Op.94 No.2(クライスラー編)
ブラームス:
13) ハンガリー舞曲第20番ホ短調(クライスラー編)
14) ハンガリー舞曲第17番嬰ヘ短調(クライスラー編)
15) メンデルスゾーン:無言歌集Op.62 No.1より第1曲:5月のそよ風
16-30) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26(抜粋)
(15本の異なるヴァイオリンでの演奏)
(アンドレア・アマティ/ニコロ・アマティ/ストラディヴァリウス「Spanish」/ストラディヴァリウス「Ernst」/ストラディヴァリウス「Joachim」/ストラディヴァリウス「Monasterio」/ストラディヴァリウス「Madrileno」/ストラディヴァリウス「Rode」/ガスパロ・ダ・サロ/カルロ・ベルゴンツィ「Constable」/グァルネリ・デル・ジェス「Gilbson」/グァルネリ・デル・ジェス「Lafont」/グァルネリ・デル・ジェス「Plowden」/グァルネリ・デル・ジェス「Ex-Vieuxtemps」/グァルネリ・デル・ジェス「De Beriot」)
[演奏]
レオン・ポンマース(ピアノ)
[録音]
1962年6月、アメリカ
《CD 8》
[Bravura!]*
1) ロカテッリ:協奏曲第12番ニ長調『音楽の迷宮』(『ヴァイオリンの技法』Op.3より)
2) パガニーニ:「うつろな心」による序奏と変奏曲
3) エルンスト:ハンガリー民謡による変奏曲Op.22
4) ヴェチェイ:カプリース第1番『風』
5) ヴィエニャフスキ:Les Arpege(オーストリアの賛歌による変奏曲)(『新しい手法』Op.10より第9曲)
6) パガニーニ:ヨーゼフ・ヴァイグルの主題による変奏曲
7) エルンスト:「夏の名残りのばら」による変奏曲
8) パガニーニ:イギリス国歌「神よ王を守らせたまえ」による変奏曲
[演奏]
レオン・ポンマース(ピアノ)
[録音]
1965年6月、アメリカ
《CD 9》
[Violin Plus 1]*
1-3) ヴィヴァルディ:ソナタ イ長調(ヴァイオリンと通奏低音のための)Op.2 No.2
4) サン=サーンス:幻想曲(ヴァイオリンとハープのための)Op.124
5) パガニーニ:ヴァイオリンとギターのための6つのソナタOp.3より第6番ホ短調
6-8) ヴィラ=ロボス:声楽とヴァイオリンのための組曲
9-12) プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調Op.56
[演奏]
ケネス・クーパー(チェンバロ)(1-3)
グローリア・アゴスティーニ(ハープ)(4)
Roland Valdes-Blain(ギター)(5)
リー・ヴェノーラ(ソプラノ)(6-8)
デイヴィッド・ナディアン(第2ヴァイオリン)(9-12)
[録音]
1970年2月、アメリカ
*初CD化
**世界初CD化
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2021年12月08日 00:00