エリシュカ生誕90年、札響創立60年リリース!万感の思いがこもった最後の演奏会が全編ブルーレイ化!!
エリシュカ生誕90年、札響創立60年リリース!
万感の思いがこもった最後の演奏会が全編ブルーレイ化
両者の幸福な関係を偲ばせるあたたかな名演
2019年に惜しまれつつ世を去った指揮者ラドミル・エリシュカ。名演と名高い2017年最後の来日公演が、今年2021年エリシュカ生誕90年・札幌交響楽団創立60年を祝して全編ブルーレイ化されました。商品化前からエリシュカ本人がいたく気に入り自宅への来客には必ず見せていたという映像が、ついにエリシュカ初映像作品としてリリースされます。
この日メインで演奏された『シェエラザード』は2006年の札響との初共演で披露されたプログラムです。健康上の理由でこの日が最後の日本公演になると決まってからマエストロの希望により変更された曲目で、それだけに万感の思いが籠められた演奏となっています。特別な信頼関係を築き上げた札響の音色も素晴らしく感動的で、映像で見るとよりいっそう当日の空気感がよみがえります。
エリシュカの招聘と録音に携わったオフィス・ブロウチェク代表の梶吉久美子氏と、札幌交響楽団事業部長の宮下良介氏による解説書への寄稿文もエリシュカの人柄を偲ばせます。マエストロとの出会い、最後の演奏会と別れ、映像化の経緯などについて書かれており、特別な存在と関わったのだというあたたかな感覚があります。また札響との全演奏会記録も掲載。舞台裏の特典映像も貴重な記録です。
ラドミル・エリシュカ(札響名誉指揮者)
1931年チェコ共和国生まれ。ブルノのヤナーチェク音楽アカデミーで指揮を学び、レオシュ・ヤナーチェクの高弟ブジェチスラフ・バカラに師事した。ドヴォルジャークの交響曲第9番「新世界より」の欧州初演をしたことで知られるチェコの名門オーケストラ、カルロヴィヴァリ交響楽団の首席指揮者・音楽監督として1969年から1990年まで活躍。1978年、プラハ音楽アカデミーの指揮科に招かれ、33年間教鞭を取り、そのうち17年間は教授を務めた。2001年から2013年までチェコ・ドヴォルジャーク協会会長を務めた。客演指揮者としてはチェコ・フィルをはじめチェコのほとんどの楽団、プラハの春音楽祭にたびたび出演、ドイツ、オーストリア、スペイン、旧ソビエト等も訪れた。2004年に初来日。札幌交響楽団とは2006年に初共演、2008年からは首席客演指揮者を、2015年からは名誉指揮者を務める。ドヴォルジャークの交響曲第5番から第9番、ブラームスの交響曲全曲、チャイコフスキーの後期3大交響曲の演奏とCD化プロジェクトで高く評価された。2017年度第30回ミュージック・ペンクラブ音楽賞特別賞を札幌交響楽団と共に受賞。2017年10月の札幌交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団への出演が最後の来日公演となった。2019年9月1日、プラハで逝去。享年88歳。
(キングインターナショナル)
【曲目】
スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲
ドヴォルザーク:チェコ組曲 ニ長調 Op.39, B.93
リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』 Op.35
特典映像(リハーサル、終演後)
【演奏】
ラドミル・エリシュカ(指揮)
札幌交響楽団
【収録】
2017年10月27日、28日
札幌コンサートホールKitara
(第604回定期演奏会)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年12月09日 00:00