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ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」の最新作!20世紀の作曲家クラウジオ・サントロ:交響曲第5番&第7番“ブラジリア”

クラウジオ・サントロ

ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。

ブラジル独立200周年の2022年、ブラジル音楽史上で最も重要なシンフォニストとされるクラウジオ・サントロの交響曲全曲録音がスタート。
パリでナディア・ブーランジェに学んだサントロは、自身の作品にブラジル民謡のイディオムを抽象的に取り入れ、より創造的に発展させた形で表現しました。
1955年作曲、その翌年にリオデジャネイロで初演された「交響曲第5番」はサントロの代表作であり、第1楽章の神秘的な冒頭部分ではブラジル北東部の伝統音楽にみられる増三と短七度の和音を用いながらも、これらはサントロが独自に編み出した対位法の中に組み込まれています。パーカッションが活躍する熱狂的な第2楽章に続き、ブラジルの聖歌が用いられた変奏曲形式の第3楽章、そして終楽章は、ゆったりとした序奏に導かれ、最後に金管が高らかなコラールを奏し壮大に幕を閉じます。
1960年に作曲された「交響曲第7番」はサントロ作品の中でも最も複雑な作品とされており、また作曲家自身のお気に入りでもありました。4つの音符が印象的な第1楽章ではじまり、第2楽章アダージョが続きます。そして活発な第3楽章でも冒頭のモティーフは健在。最終楽章はすべてを統括するかのような多彩なモティーフが現れ、最後は激しいクライマックスを迎えます。

演奏は1980年に創設されたゴイアス・フィルハーモニーと首席指揮者のニール・トムソンが担当。エネルギッシュかつダイナミックな表現で定評があります。
(ナクソス・ジャパン)

『クラウジオ・サントロ:交響曲全集 第1集』
【曲目】
クラウジオ・サントロ(1919-1989):
交響曲第5番(1955)
1. I. Andante mosso - Allegro moderato
2. II. Allegro molto assai
3. III. Lento. Tema con variazioni
4. IV. Moderato - Allegro vivo

交響曲第7番「ブラジリア」(1959-60)
5. I. Andante - Allegro
6. II. Adagio (quasi recitativo)
7. III. Vivo (Scherzo)
8. IV. Allegro molto

【演奏】
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン(指揮)

【録音】
2018年10月1-6日 Centro Cultural Oscar Niemeyer,Goiânia(ブラジル)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付き]
*国内仕様盤には木許裕介(日本ヴィラ=ロボス協会会長)氏の日本語解説が付属します。

 

<サントロについて>
クラウジオ・サントロ(1919-1989)は、ブラジルのクラシック音楽史において、ヴィラ=ロボスと並んで重要な作曲家である。当初はヴァイオリニストとして頭角を現し、パリでナディア・ブーランジェに作曲を師事。以降、作曲家、指揮者、、教育者、オーケストラの創設者など、極めて多面的な活動を展開して国際的な受賞も多数。14曲の交響曲をはじめ、多数の管弦楽曲や室内楽曲、ピアノ曲に歌曲と作品の幅は広く、約600曲にも及ぶ作品を残した。彼の功績を讃えてブラジリアの国立劇場はクラウジオ・サントロ国立劇場と命名されている。--木許裕介(日本ヴィラ=ロボス協会会長)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年01月21日 00:00