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Naxosの一大プロジェクト『Brasil em Concerto』最新作!チビリサ&サンパウロ響によるグァルニエリ:ショーロ集第2巻


[Naxos Music 公式チャンネルより]

グァルニエリの父はイタリア系の移民で音楽を愛し、子供たちに付けた名前は、モーツァルト、ロッシーニ、ベッリーニ、ヴェルディ。カマルゴ・グァルニエリの本名はモザルト(モーツァルト)で、母親から手ほどきを受けたピアノ演奏と作曲で早熟の天才ぶりを発揮しましたが、後にはMozartの代りにM.とだけ書き、母の旧姓カマルゴをとって名前としたそうです。

グァルニエリは、ブラジルの作家・詩人・民俗学者で音楽研究者でもあるマリオ・ジ・アンドラージの民族主義的思想に影響を受け、西洋クラシック音楽をブラジル音楽の語法によって革新しようとしました。彼のショーロのほとんどは、ブラジルの伝統的なショーロとは異なり、3楽章または3部分構成の協奏曲スタイルで書かれています。
サンパウロ近郊の町にちなむ「トレメンベーの花」も3部分構成で、特に第3部分はラテンのノリが全開。20世紀音楽の語法を用いながら、緩徐楽章の哀感も急速楽章のホットな情熱も、これぞブラジル!といった雰囲気が満点です。

サンパウロ生まれのロベルト・チビリサの指揮、サンパウロ交響楽団と、その首席奏者を中心としたメンバーによる演奏です。
※当ディスクは、ブラジル外務省の主導により19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏・録音する大プロジェクト「Brasil em Concerto」の一環です。
(ナクソス・ジャパン)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付き]
※国内仕様盤には指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会会長の木許裕介氏の解説が付属します。

 

【曲目】
カマルゴ・グァルニエリ(1907-1993):ショーロ集 第2巻
1. クラリネットと管弦楽のためのショーロ(1956)

ピアノと管弦楽のためのショーロ(1956)
2. I. Cômodo コモド
3. II. Nostálgico ノスタルジコ
4. III. Alegre アレグレ

5. トレメンベーの花(1937)

ヴィオラと管弦楽のためのショーロ(1975)
6. I. Enérgico エネルジコ
7. II. Tristemente トリステメンテ
8. III. Bem ritmado ベム・リトマド

チェロと管弦楽のためのショーロ(1961)
9. I. Decidido e apaixonado デシジート・エ・アパイショナード
10. II. Calmo e triste カルモ・エ・トリステ
11. III. Con alegria コン・アレグリア

【演奏】
オバニル・ブオジ(クラリネット)…1
オリガ・コピロヴァ(ピアノ)…2-4
オラシオ・シャエファー(ヴィオラ)…6-8
マティアス・デ・オリベイラ・ピント(チェロ)…9-11
サンパウロ交響楽団
ロベルト・チビリサ(指揮)

【録音】
2020年11月19日-22日、2021年11月22日-25日
サラ・サン・パウロ(ブラジル)

コープランドに「真の作曲家」と評され、「ブラジル的感性そのものと、その脈打つ情熱と想像力」を絶賛されたカマルゴ・グァルニエリ。クラウジオ・サントロとほぼ同時代を生きた彼もまた、パリで学び、シャルル・ケクランやナディア・ブーランジェに師事しつつ、ブラジル固有の音楽を追求し続けた。先行するヴィラ=ロボスと同じく、「ショーロ」(19世紀末から20世紀初頭にかけて流行ったブラジル・ポピュラー音楽のスタイル)を自作に取り入れながらも、ショーロをあくまで「協奏曲に代わる形式」として位置付け、独自の世界を展開していったのである。世界初録音を含むグァルニエリ「ショーロ集」の日本盤、いよいよ登場。 全7曲遺された、管弦楽とソロ楽器による「ショーロ」の全貌がいま明らかになる! (指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長 木許裕介)

【グァルニエリ:ショーロ集 第1巻はこちら!】

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年04月01日 00:00